空の境界 第6章「忘却録音」〜Who are you?〜

お前は誰だ?
1.黒桐鮮花
2.有間都古
3.遠坂凛


きのこインタビューに激しく同意さ!
一番の萌えシーンはやっぱりどう考えても子供鮮花以外ありえない。
が、しかし同時に子供鮮花がFate/Zeroのちび凜とかメルブラの都古とかと一緒に見えて仕方ないのさ。
あれ? 鮮花=秋葉じゃなかったっけ?


ともあれ。
第6章が不評なのはよく理解できた。
これだけ話が改変されてる上に重要なポイントをほいほい吹っ飛ばしてたら……そりゃ原作ファンには不評だわ。
きのこワールドのごっちゃごちゃを単純化して格好良く描くのは良いけれど結局最後のアクション勝負にしすぎてて重要なポイントをさっぱり描いてないとなると、アニメ版しか見てない人でも置いてけぼりなんじゃないの?
そんな感じで少々感想をば。


まず、一番納得いかないとこ。
酷く個人的な感想なんですが、ぶっちゃけ忘却録音はきのこさんが「死語」が書きたかっただと思っているよしけむです。
エピローグの式と幹也のいちゃいちゃが好きなのに、何でそれをまるまるすっぽかす?
式「酷いなぁ。今回の犠牲者は間違いなくオレだぜ」
そんな感じ。


2点目。
橘佳織のごちゃごちゃが何故にここまですり替えられるのか?
援助交際と妊娠云々はタブーで麻薬ならオッケーで、ついでにエピローグのカニバリズムもオッケー。よく分からん価値基準。
えぐい話がもっとえぐい非現実的な話で塗り替えられるのが空の境界の良いところだと思っていたのですが。
いろいろすっとばかした挙げ句「よくってよ」で無理矢理まとめ込むのが納得いかねえ……。


3点目。
これは一体なんの冗談なんだ、ええ、マスター・オブ・バベル?
皐月さんがやってたことが殆ど無かったことになって、結局事件って何だったの? という感じになってませんか?
もの凄い勢いで説明不足にもほどがあるし。
覚えていない記憶が手紙として送られてくる、というのが奈須きのこワールドらしい事件で良かったのに……、その辺り丸っぽ無視してつまらん。


4点目。
妖精さん見えすぎ。
ラストのアクションバトル、どう考えても鮮花に妖精さん見えてます。あれ? 式が来る必要合ったの?
式「酷いなぁ。今回の犠牲者は間違いなくオレだぜ」
ていうか、アクション映画しにしすぎ。
どう考えてもこれは無しだろうっていう勢い。
アクションにするなら俯瞰風景レベルをやって貰わないと。
そして6章という中途半端なところでやる必要も無しに。
武内さんの萌えポイントたる魔術回路が浮かび上がるところは確かにナイスだけど……そこだけ見ればナイスなんだけど……。
やっぱりビルの間を飛んでお化けと切り結ぶ式のアクションには勝てないし。


5点目。
なんで橘さんを生かしたり、ゴドーワードを生かしたりしたんでしょうか。
今後出てくることのないキャラとは言え、やっぱり橘佳織の死は物語に必要なものだったし、人の記憶を弄んだゴドーワードは最後にコロされて然るべきだったと思うんですよ。
……あれ、黄路先輩ですよね?
そう言う意味で、映画版では黄路先輩もかなり使い捨てピエロ感があってよくなくってよ


6点目。
結局鮮花がなんで本気で動いたかって言うと……、その辺描写あったっけ?
流れだけ大雑把に見ると、自分の記憶を吸われた私怨で動いたみたいな感じに思えるんですが……?
鮮花は黄路美沙夜をむかつくなりに助けようとして動いたってあたり……、殆ど描かれて無くて流れだけで妖精さんに爆熱☆鮮花フィンガーあーんど踵落とし。
って感じですか?
ん?
んー……。
それ、鮮花のキャラそれ自体薄っぺらくなってない?


7点目。
結局忘却録音「よくってよ! よくってよ! 黒桐さん!」鮮花祭だという説があります。
鮮花「兄さん、た、だ、い、まー!
うん、たしかに流石Ufotableさんだし、鮮花可愛いね。よく動くしよく描画されてるし、いいねいいね。良いんだけど〜……。
鮮花の可愛さが幹也ありきで構成されるべきもの、という観点に立てば今ひとつ足りない。

イマ、コイツハ何ヲ言ッタンダロウ?

が無い限り、幹也のにぶちーに振り回されて可哀想なくらいにならない限り。
やっぱり鮮花萌えという点では原作には遠く及ばないのではないでしょうかね?




つまり。忘却録音をまとめてみよう。

鮮花「これは、そんな健気な私の物語。だと良いのに」
式「今回の犠牲者は間違いなくオレだぜ」
黄路「よくってよ、よくってよ」
白純「境界式が本編でした」

で、結局なにがなんだったのかというと。
発火厳禁 燃やさずに萌えましょう。
ということで、鮮花萌えは充分だぜ☆ っていう人にとってはそれでいいんじゃないかな?