アイツ、無茶しやがって……〜TRPGセッション振り返り〜

本日は八墓さん宅にて、ソードワールド2.0のセッションでした!
決定=昨日の午後5時くらい。
GM:よしけむ
うひゃ、こいつは大変だ。
因みに無茶をしたのはかすみん先輩です。研究室のなんやかんやを色々犠牲にしたっぽい。原稿は? とは訊かない方が良いんでしょうね。
まあ、兎にも角にもやってみようと言うことで、前回の反省とか色々生かしつつシナリオを組んで、やってみました。
シナリオソースは「窓に!窓に!」さんの誉れの花というシナリオをお借りしました。
うん、正直ね、一から練るのは時間的にもネタ的にも経験的にも、色々無理がありました。
シナリオにどんなものがあるのかとかはよく知らないのですが、ストーリーメインを意図されて作られたウィルダネスアドベンチャーであるとのこと。単にダンジョンに潜るだけよりは面白かったのかなぁ、と思ってますが後者はやったことがないのでよく分からない。
さて、それではシナリオをざっと振り返ってみますか。
GMはよしけむ。プレイヤーとしての参加者は未定メンバーから4人、喜多川さん、八墓さん、霞田さん、端本さんという顔ぶれ。このうち端本さん以外は前回のバトゥルーの館セッション(未完)で色々と苦い目を見ています。ええ。
まずはキャラクターメイキングですね。前回の反省を生かし、更に新たに得た知識もフル動員して出来るだけ戦闘を有利に運べるように真剣にキャラメイクをしていきます。端本さんへの説明なんかもあったので、キャラメイキングに都合2時間弱かかりましたね。そして出来たのがこんな人たち。

アルス(エルフ48歳♂)@喜多川さん
神官(ル=ロウド)の生まれ:プリースト(2)、コンジャラー(1)
神官に裏切られた苦い経験があって、コンジャラーに鞍替えしている途中という青年エルフ。キャラ設定的にこれ以上プリーストが伸びなさそうですがそこはどうなるのか。

ライネ(人間19歳♀)@八墓さん
剣士の生まれ:フェンサー(3)、スカウト(1)
北のエイギア地方からふらりと流れてきた流浪の戦士。おはぎ好き。フェンサーレベルが高くて、がっちり避けて斬る強い戦士だったりします。

ラビ(タビット8歳♂)@端本さん
魔術師の生まれ:ソーサラー(2)、セージ(1)、フェンサー(1)
昔とあるセージに連れられて旅をしていたことがあるらしいが裏切られたという過去を持つ。窮地をガッシャンに助けられたらしい。

ガッシャン(ルーンフォーク4歳♂)@霞田さん
戦士の生まれ:ファイター(2)、スカウト(1)、レンジャー(1)
忘れられない恐怖を抱えていて子犬が怖いモモタロス。ラビに従う明るく愉快な従者で、ラビの心の傷は彼の明るさが幾らかいやしているのだろうと思われる。口癖は「まあオレはラビに従うけどな」

いやー、誰も彼もなかなかに個性的な感じに仕上がって、面白いことになりそうです。パラメータとしては、特筆すべきはタビット魔術師のラビ。端本さんの出目の偏りにより、知力が2d+6=17という数字+心値11を加え28。なんと初期キャラなのに知力ボーナス+4というわけの分からないことに……。これが後々GMの思惑を光速でホームランにしてしまうことを、この時はまだ誰も予想していなかった……。

さて、物語の舞台として今回チョイスしたのはテラスティア大陸北部のザルツ地方、そのほぼ中央部に位置するディザの街です。ザルツ地方の最大勢力であるルキスラ帝国に属する街で、帝都からは徒歩1日〜2日程度の所にあります。二本の川の合流点に位置しており、豊富な水を生かした農業が盛ん。肥沃な穀倉地帯となっております。
物語はその街で最も大きな冒険者の宿「金の麦穂亭」=通称金麦亭から始まります。非常にビールが発泡酒です。
旨い具合の発想がなかったので、一応アルスはコンジャラーへの鞍替えの心機一転で、ライネは気まぐれのようなもので金麦亭の亭主に依頼斡旋を頼んでいるという状況、そこにザルツ地方を放浪しながら知的好奇心を満たしているラビとガッシャンの主従がやってくるという導入にしました。むー、街パートをもうちょっと弄っても良かったかなぁ。それは次回以降の課題としておこう。
ラビたちが亭主自慢のご飯を食べていると、金麦亭に一人の青年がやってきます。街の騎士団所属のエメリーというその青年は見るからに新米冒険者であるラビたちに「頼みがある」と言ってきます。
エメリーの頼みというのは近くの森の奥にある花を摘みに行くのに護衛についてきて欲しい、というものです。色々あってラビとガッシャン、それにアルスとライネも加わって、四人を護衛として花を摘みに行くことになります。
この花というのはセプラの花。ザルツ地方の古い習慣で、男性が女性に求婚する時に贈る花だそうです。エメリーは幼なじみのエリザベスにこの花を贈り、求婚をしたかったのです。
「僕……、花を摘んで帰ってきて、エリザベスに結婚を申し込もうと思ってるんだ」
死亡フラグじゃないよ? これが死亡フラグだとしたら「回収させない」のがPCの使命ですよ?
因みに古い習慣である理由は、セプラの花の周りは香りに誘われたモンスターが一杯いて危ないから。そんな危険な挑戦をけしかけたのは、ディザではちょっとした有名人武人でもあるエメリーの祖父、グリフォードであったがそれが別の話に繋がるかは未定。
さて、ディザから南下して、森へと向かいます。道中エメリーの祖父の話が出てくるのですが、曰く「爺ちゃんはめちゃめちゃ強くて、昔神への階からゴブリンが大量に押し寄せてきた時にゴブリン百人斬りをしたらしい」とのこと。そこでまさかの魔物知識判定になります。ラビが「ゴブリンのことを思い出したい」って言うので仕方なくゴブリンの魔物知識判定。大成功で弱点まで一発看破。ラビつぇえ……。この魔物知識は全く想定外で、GMに取っては少し意外なことでした。そしてこれが後でちょっと面白く作用したりするんですね。
さて、森に着く頃にはもう夕方です。一行は野営をするのですが、なんと野営にゴブリンが夜襲を掛けてきた。でも魔物知識はバッチリだったりするんだぜ。火打ち石がないからたき火もなく、暗視持ちのゴブリン相手のくせに、あっさりと撃退。
その後も森の奥へ進む時に地図作成判定を課してみたのの、判定をセージorレンジャー+知識ボーナスとしてしまったが為にラビが2d+5での判定となりすいすい進む進む……。色々イベントがあったはずなのにそれらはスルー。仕方ないので急遽削っていたはずのスケルトン戦を復活させる羽目に。
いやー……、それにしても、みんな強いね。苦戦する気配がない。
バトルにしても、前衛のライネとガッシャンはそれぞれライネは回避、ガッシャンは防護点がかなり高く、そもそも攻撃が当たらなかったりダメージが通らなかったり。ただでさえそう言う状況なのにラビが旨い具合にブラント・ウェポンを掛けて敵の攻撃力を下げたりアルスがフィールド・プロテクションで防御を上げてみたり……。正直、もうちょっと苦戦させたかったんですが、バランスを若干ミスりました。
結局大した障害もなくボス戦まで辿りつき、セプラの花の匂いに誘われてきていたキラービー×3と、近くに生えていたニードルアーチャーを相手に戦うことに。実は一番最初にセプラの花に関する見識判定で第二目標値をクリアしていなかったので「セプラの花に虫モンスターが集まる」ことは知らず、場当たり的な流れになったのは否めない。うむ……、もうちょっとどこかでフォローすべきだったかなぁと反省。ニードルアーチャーは、まあ流れでいただけですが、虫にしても良かったかも……。能力が面白かったので使いたかっただけです。
ハチさんは麻痺毒を使ってそれなりに善戦したんですが、元々HP少なめなので案外あっさり屠られたり、ニードルアーチャーの範囲攻撃に巻き込まれて落ちたり。ニードルアーチャーも結局はライネ&ガッシャンにタコ殴りにされ、あえなく落ちました。
うぅ……、一時的にダメージを溜められても、回復されるし、あんまり苦戦させられている感じがしない。少し弱かったですかねぇ……。これでも状況を見ながら多少パワーアップはさせておいたのですが。
まあ、なんていうかみんなで目良かったしね。特にライネ中心に。そして終盤GMの出目が割と酷かったので……。うう。反省します(何を?)。

かくして、一行は無事にセプラの花をディザの街に持ち帰って来ました。金麦亭に帰ってきたみんなを迎えたのは、なんとエリザベスその人。エメリーのことを聞いて心配でいてもたってもいられなかったとか。花束を差し出すエメリーに
パーン
え? 呆然としてるエメリーの元に、「心配だったんだから」と泣きつくリズっち。「花なんかより、貴方が無事な方が、ずっと大切なんだから」。うむ、愛だねぇ。結末なんぞ語るまでもない。
というようなシナリオでした。
ボス戦後は、早くまとめなきゃと気が急いてしまって、色々端折ってしまった観が否めません。多分上みたいな流れも半分くらいしか表現出来てないかな。うーむ……、反省せねば。NPC同士で会話をさせるのって結構精神的に難しいんですよね。その後PCと絡ませるというのを視野に入れつつ、もうちょっと研究しても良いかもしれない。

ラビたち四人はこれで一応金麦亭公認の冒険者となりました。次回、バッジなりの証をプレゼントしようと思っています。
今回のセッション終了処理として、成長点1点がどこにつくかを振って、あとは報酬と経験点を獲得して本日は終わりと相成りました。名誉点はボス戦で剣の欠片×5が手に入って、出目が割と良くて22点。上々のセッションだったと思います。
キャラはいろいろと作り込んでるから、次回以降キャンペーンを続けることも出来ますが、果たしてどうなることやら。ラビは帝都ルキスラの国立図書館がとても気になっているようです。その辺りも踏まえてシナリオを組めたら面白いんですけどね。あとはエメリーとリズの結婚式も触れてみたいかも。
次未定メンバーでやるのは恐らくNFで、その時も僕がGMかどうか、或いはこのキャラが続投するかはまだ決まってないんですが、一つの可能性としてはありですね。コイツらと新顔が一緒に旅をするとか、そういうのも。
あとは僕もどこかでキャラを作って、シナリオに絡めつつパーティに参加したいですね。リプレイ「新米女神の勇者たち」のムーテスみたいに。その辺りは模索中。
そもそもこのパーティの足り無いどころって何だ? ソーサラーがいてコンジャラーがいてプリーストがいてファイターとフェンサーの強いのがいたら充分な気がするんですよね。……マギテック&シューターで暴れるか。それしかないなぁ……。
それよりも重要なのは、次回はもうちょっと敵を強くするということ。今回の手応えから考えるに、多分次回はLv.4〜5くらいの敵を出してもどうにかなっちゃうでしょうね。「新米女神〜」の2話目を参考にしつつ、色々設定してみようと思ってます。

そうそう。今日のキャラたちの、なんとなく受けた印象。
アルス……口が悪くて意地も悪い。エメリーが何度いじめられたことか。でもパーティの不利になるようなことはしない。それがこれからどう現れてくるかが楽しみ。
ライネ……物静かで発言は少なめだけど、要所要所は楽しんで口を出してくる。実は事態を楽しむタイプでノセれば意外と何でもあり?
ガッシャン……モモタロスで、対応の仕方を間違えなければかなり弄り楽しめるお調子者。でも結構色んなことを見ていて、気が回る一面もある。
ラビ……最初は引っ込み思案という話だったが、ラビに釣られて色々積極的に発言をするようになる感じ。これがこの主従の在り方なのかなぁと思ったり。
そんな感じ。