ギラティナと氷空の花束〜シェイミ

ポケモン映画に行ってきましたー。
目的の半分はシェイミの獲得。
ん、まあやっぱり可愛いしね。
いやいや、相変わらずポケモン映画はツッコミどころが多い。
今回の特別出演は中村獅童中川翔子……、っていうか、中川翔子はなんだかんだでヤマちゃんと同じようにポケモンに定着していきそうな気が……。
ヤマちゃんがいるのはもはや当然の事と言う事で。
以下若干ネタバレも含むかも。

とりあえず、シェイミの鳴き声が例によって名前通りの「シェイミー!」なのは良いとしても、そこから一人称をMEにして、あの高慢ちきな性格を割り振ったスタッフはナイス!
ずーっと憎たらしいキャラで通していただけに、ラストの別れがより一層引き立ったってものですな。
ダークライが一時の邂逅とめくるめくバトル、みたいな感じだったのに対して、今回はノリはジラーチマナフィに近い、シェイミとの出会いと別れを描いたものということでしたかな。
えーと、ひと言で言ってしまえばとても繋ぎの回でした
ディアルガVSパルキアVSダークライ」で起きていた事件を、来年の映画に繋げる為の、その鎹のような話……と言ってしまうにはそれなりに中身があったんですが、でも繋ぎの回であるという感は否めない。というよりは、ダイパ映画が最初から三部作を想定してあったんでしょうかね。確かに、単発でやるよりはそれの方が面白い感じはしますし、ありかな……。
でも、例えばそれなら劇場版で主人公を変えてもよかったかなぁ……、なんて思ってしまいもしますね。まあ、それはいいや。
今回の敵役は久しぶりにめっちゃ悪役。藤岡ひろしよりも悪役で、かつ何がやりたいのか分からん人でした。その名もゼロ。中の人は中村獅童ブリタニアの皇子ではない。
プラチナ版の一つの新要素、反転世界というのが今回の話の一つのテーマでした。曰く、この世界と限りなく近く限りなく遠いもう一つの世界。nのフィールドとかデジタルワールドとかダイノアースとかマシンワールドとかヴァーチャル大陸とか、色々類似品はあるんですが、今回のはそれらとはちょっと違う、特殊な性質を持っているようです。
現実世界というのは回っているだけで歪みというものを生じてしまう。時間や空間はただ世界がそこにあると言うだけで多かれ少なかれの歪みを生じてしまう物らしいのです。その歪みを吸収して、解消してくれるのが反転世界。現実世界に何かまずい事が起きれば、それが反転世界の存在によってある程度緩和されるらしいのです。そして、その反転世界に唯一住んでいる生物であり、反転世界と現実世界を自由に行き来出来る存在。それがギラティナ。そんな怪しげな世界に住んでいるのがポケモンで、しかも命名済みであることはとりあえずおいておきます。恐らくどこかの民間伝承にでも残っていたのでしょう。
物語は、ディアVSパルの戦いが発端。時間を司るポケモンと空間を司るポケモンがぶつかり合った事で、世界には多大なる歪みが生まれ、その歪みを吸収した反転世界が汚れてしまった。反転世界に住んでいたギラティナはそれに怒ってディア&パルへの報復を決意。現実世界に現れたディアルガにちょっかいをかけたのだ! なんか、ディアルガパルキアもそうでしたが、コイツらいちいち行動がガキ臭い! ルギアとかエンテイとかを見習おうぜ!

私的大人げない伝説のポケモンランキングベスト3

  1. ギラティナ
  2. レックウザ
  3. ディアルガパルキア(同率)

閑話休題、ゼロの目的はギラティナの能力をわがものとし、反転世界の王になる事。オイ! 最近ポケモンの世界では世界征服とかより「新世界の神」とか「反転世界の王」とか、そういうのが流行っているらしい。みんな現実世界はそんなに嫌か?
色々と、そのゼロの目的や、ゼロが目的完遂の為に採っている手段についてもツッコミどころが多くて、途中でゼロがあんまりにも唐突に乗り捨てた乗り物が無ければ悪に完敗していたという事実もさておき……、というか、あそこはジラーチでの助っ人フライゴンみたいな森のポケモンが出てきて良いところだったと思うんだ!
人が乗れる飛行ポケモンがいたら便利すぎて通常の話が回らなくて、いなければいないで劇場版がちょっと不便なんですよね。
で、終盤、誰もが忘れた頃にレジワロスが唐突に降臨して、反転世界の修復という特殊能力の片鱗を見せながら流れる氷河を押し止めるというあり得ない怪力っぷりを発揮して、そして事態収束とともに去っていきました。
全くもって、出番に脈絡なさすぎ。
きっと次回の映画はレジギガスが重要な役割を担いつつ、ギラティナVSディアルガVSパルキアを繰り広げて、さらにアルセウスも活躍させるんでしょうね。忙しい!?
でも、そうしないとレジギガスが出てきた意味がないですしねー。なんとも壮大な三部作だこと。

ところで、ギラティナオリジンフォルムってプラナリアっぽくない?
そして、鳴き声がギャオスっぽいなぁ、って思ってたら、実は違ってモスラだったらしい。