深夜営業の価値

今年のディベート甲子園中学生論題は「日本は小売店の深夜営業(22:00〜5:00)を禁止すべきである。是か非か」なわけですが。
個人的な意見としては「非」です。大学生ですし、深夜に不意に呑みたくなる時だってある(おい)。
多分、出てくる否定側の議論は基本的に「国民ニーズの切り捨て」になるんではないでしょうか。
そうなると、立証がわりと難しいわけで、第二反駁が綺麗にスピーチできるかどうかが案外鍵になるのかなーとか思っています(要するに第二反駁担当者としては二反が気になると)。

それに若干関わるような記事を見つけたのでちょっとピックアップ。
産経新聞のSankei WEBの記事です。
http://www.sankei.co.jp/shakai/jiko/070720/jko070720008.htm
ついこの間起こったばかりの新潟県中越沖地震で、コンビニがライフラインとして機能したという記事です。
ディベート甲子園全国大会まで残された時間もあとわずか。この時期、自分たちは色々な資料も当たりつつ反駁の練習などをしていた気がします。
資料調査の過程で出てきたこんな資料を、早速自分たちの議論に取り込んでくる学校は在るのでしょうか。
ともあれ、この記事の要旨は大体次のようなものです。

コンビニ(ここに挙がっている例はセブン−イレブン)は物資輸送の網が強固だから被災地においても食料品を売ることが出来る。
また、トイレも非常に役に立っている

ということで、深夜営業をしている小売店の代表格であるコンビニではありますが、取り上げられているのは主に深夜営業とは無関係なところ。
上手く証拠資料に使えるかというとちょっと首をひねる感じでしょうか。
しかし、こんなことも書かれています。

コンビニ同様、夜間でもこうこうとともる明かりを見ると、本当にほっとする。心身ともに疲労が重なる被災地ではなおさらだ。

と、まあこちらはバーミヤンに触れている文脈で書かれた文なのですが。
良いことを書いていると思います。
全国大会では一例に偏りすぎるとすぐに議論の範囲を広げられて「それは特殊な場合で全体で見るとそんなことはありません」なんて風に片付けられるのですが、特殊な事情を重要視できるような議論を組み立てることは十分可能のハズです。
さて、全国大会を見に行くわけではありませんが、こんな新しい資料を用いた議論が展開されるかどうか、楽しみですね。