コークスは大変な物を反駁していきました〜中四国大会を終えて

昨日と全くパラレルなエントリタイトルな感じで。教室ディベート連盟中四国支部では(というかまあ基本的には中国支部では)コークスと呼ばれています、yoshikemです。
天候にやきもきしつつも何とか無事実行できましたね。全日程終了してほっとしています。
結局、高校で三戦ジャッジをして、中学を一試合見るということになりました。見に来たりゅうりゅうとも休み時間に逢えましたし、満足満足。

結局、高校の優勝は開星、準優勝は岡山操山でした。ただし互いに直接対決なしの全勝同士だから同率一位と考えてもほぼ間違いはないかと(開星が不戦勝で3-0の試合を一個得ているのもあるし)。後は徳島文理岡山白陵、ND清心が3〜5位で全国行きとなりました。彼ら彼女らには全国大会でも頑張って貰いたいものです。
中学校の方は岡山白陵が文句なしの優勝、準優勝は朝日塾中学。去年優勝準優勝を飾った岡山操山徳島文理は残念ながら同率3位で全国行きは逃すことになりました。
全国へ行けなかった人たちは本当にお疲れ様でした。これからもディベートに何らかの関わりを持って人生を充実させて貰えればなあと、「お前は何様だ」と言われかねない意見をここに記します。

なんというか、やっぱりジャッジをした後気になる点をアドバイス(いちゃもんつけ)せずにはいられないタチなんですよね。
今回も観戦に行ってた中学の試合で某初出場の中学の方達と、昼休みと言うこともありさんざん話をしたり(と言うか一方的に語り倒したり)しましたし; あまりにもフォーマットがなってなかったので話を聞いてみると初出場でさっぱりわけが分かってなかったとか。
ディベート甲子園のHPを見ても、確かに分かっている人がいないとさっぱり誰も分からないと言うことになりかねない説明なのは事実なんですよね。反駁の四拍子、ラベリング、ナンバリング、サインポスティング、フィアットetc...メリットデメリット型の論法など、ディベート甲子園固有の物ではないにしても、日常的な物とはとても言えないですし。まあ、分からないのも無理はないかと言うことで一つ一つポイントとなるような事項を解説したり、なんとなく先生ぶった感じで話してしまったわけです。
んー、オンDとか試合例を出しているサイトもあるから、準備の段階で調べ不足というのもまあ事実ではあると思うんですがね。
他には、圧勝しているチームの第二反駁にさらにけちをつけてアドバイスしたりとかも。二反は気になるんですよ! 自分のしまだから! もっと総括的二反を聞きたかったですね、やはり。
各試合を見た感じでは、私の見た中ではやはり操山高校のディベートが一番凄かったですね。彼らはもう中国地区では頭一つ抜けて圧倒的ですね。他のチームでも(見てないところで)凄いところが幾つかあったらしいのですけどね。

中四国地区で試合を見ていて気になった点。
やはり、まだまだサインポスティングが不十分だったりで議論がすっきりとしないことが多かったですね。基本的な技術の徹底は試合をしてみて、その評価を受けたりする中で「やっぱり必要」と感じながら身に付いていく物と思うのですが、練習会が一回しかない中四国地区では技術をきちんと身につける機会がやはり少ないようですね。
もっとチーム内でディベートをしてみるとかしたらかわると思うんですよ。一人が2ステージを担当するとか無茶しても得るものは大きいですし、自分の担当ステージだけ出来りゃいいってもんでもないですし。なんてことをふと思いました。


他には、どうにもラベリングがおかしいと言う点ですかね。
重要性or深刻性が他の何かの発生過程に繋がるような物だったり、メリットorデメリットのラベルが漠然としすぎていて今一ジャッジとしてイメージがつかめないとか。
それらの印象を総括するものとして、大会の講評で岡山さんが仰っていたことが正にその通りと思いましたね。曰く「色々準備をするウチに議論が現実的でない、地に足の着いていない議論になって空中戦を演じるようになる。証拠資料が揃っていなくても構わないから、地に足の着いた議論をして下さい」と。
本当にそのとおりだと思います。ジャッジとしては、基本的に資料が無くても論理的且つ現実的な議論は採ります。逆に資料が幾つかあったって今ひとつ理解不能な議論は採りません。
立論、質疑、反駁、各技術がしっかりしている学校というのは「実力がある≒時間をかけている」わけですから、いろいろ考えているわけですよ。そう言うところに限って妙に凝った、時として常識的判断に逆行する立論を組んできたりするわけです。
けれども、私はそう言うところにこそ言いたいですね。
わかりやすい立論を建てて、議論で勝負してくれ。と。
明快、あまりにもメジャーで明快な議論だからとことん反駁される、と言う場合も勿論あるでしょう。しかしそれを再反駁して勝ちを得てこそ真の「勝利」という気がするでしょう。そもそもわかりやすさから最初に大きく納得できた議論というのは、反駁されても「やっぱりある程度は見込めそうだよな」と常識力の色眼鏡がかかっちゃったりするので、やっぱり利点は少なからずあると思います。
そんな点に注意しながら、全国行きが決まったチームはこれから準備を進めて欲しいですね。

大会が終わった後、自転車だったのでちょっとぼっくすへ寄ってきました。
スーツ姿がいたく驚かれました。そんなに驚かなくても……。就活ではありません。
久しぶりにぼっくす人な方々とお会いして、こっちも懐かしかったですね。
次は八月半ばかな。
明日は上洛です。