京響496th定期演奏会

当初の予定ではマエストロ岩城宏之の指揮で行われるはずだった演奏会でした。故人とゆかりの深かった外山雄三を指揮者に迎えての演奏会、ショスタコだらけで期待も募ってましたよ。

指揮 外山雄三
D.ショスタコーヴィチ 祝典序曲 Op.96
           音楽喜劇「モスクワ・チェリョームシキ」Op.105より管弦楽組曲
           交響曲第五番

何このショスタコ演奏会、って感じですよね。秋にもドヴォルザークの回がありましたけど、たまに京響はこういうコトをするのでしょうか。
さて、曲の方ですけど、祝典序曲は久々に聴く曲でしたね。どうにも自分で演奏したことがある曲はついついヴィオラに集中しすぎてしまう嫌いがあります。
今日も殆どヴィオラパートばかり見ていて、ヴィオラの音ばかり追ってました。だって、頭に染みついてるんですもの。
ともかく、全体としては結構あっさりとした作りでしたね。朝日でやったのが溜めるとこは溜めて巻くところは巻く演奏だったんで(それに僕自身そう言うくどい演奏が好きなんで)、ちょっと物足りなさも感じたり……。
とは言っても高音の煌びやかさや音の厚さ、バンダの迫力などはさすが京響でしたね(因みにバンダは舞台後ろの席の更に後ろ、パイプオルガンのスピーカー(?)がある辺りでやってました)。自分たちでやった時もバンダを企画したんですけど結局人手不足で出来なかったので、なんかちょっとした感動を覚えました。
モスクワ・チェリョームシキって多分Москва Черёмзыкиって綴ると思うんですけど、辞書引いても出てないんですねぇ……、コレが。何とかな音楽のモスクワという意味だと思うんですけど。それはさておき、ショスタコって映画音楽とかも結構書いてて、楽しい曲も沢山あるんですよね。このモスクワ・チェリョームシキもそうでした。全く知らない曲だったんですけど凄くのめり込めました。アップテンポで楽しい曲を多分軽めに(重くならないよう)弾いている感じでした。いやいや、よかった。
ラスト、交響曲第五番。
文句なしでしょ。そんなによく知ってる曲じゃなかったんですけど、全体的にそんなに現代音楽のわけわからなさに嵌ることも無い曲で、聴いててつまらなくない。初演時大成功を収めた曲だそうですけど、成る程ですよ。第四楽章の最後で弦がユニゾンで同じ音をかき鳴らしている中を堂々と進む管打のマーチなどもう圧巻でしたね。暫く再生リストに加えるかも知れません。

京都コンサートホールスペシャルメンバーズってのに入ろうかどうか悩み中。A席で\36,000もするんですが、チェコ・フィルハーモニー管弦楽団とかも聴けるらしいし、曲目もチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲やベト7を初め魅力的なものばかり。なる勝ちは充分あると思うんですが……。
う〜む……、もう暫く悩む。あと一ヶ月以内に決めなきゃならないんですけど。