ラクして成果が上がる理系的仕事術

こないだのことも何かの縁だろうと思って、読んでみました。
基本的には上手く仕事をするには、というハウツー本の類になっているのですが、最終目的が人に伝える文章を書くということだけに、本の中身はかなり楽しく読める作りになっています。
自分も一応理系なので普段から実行していることも幾つかありましたが、他人に明確に言葉にされると気持ちいいものですね、というのはまさにこの本の中に書かれていたとおり。
具体的なテクニック(クリアファイルの活用など)は勿論役に立つのですが、それよりもこの本で強調されているのは理系的な思考法です。幾度も強調される不完全主義を初めとして、文系と理系はどう考え方が違ってそれが効率に表れてくるのか、それを明快に言葉にして私たちに示してくれているように思えました。快刀乱麻を断つが如し。
これからも理学部で過ごす理系人として、それだけでなくモノ書きとしても幾つかのポイントは役に立つように思えました。
これからは「創造的な瞬間は二度と来ない」という本書中の言葉を心に留めて過ごそうと思います。