太田光の私が総理大臣になったら

番組の存在は知ってたんだけど、所詮はバラエティ番組だから……、って今まで見てなかったんですけど、とりあえず今日の番組を現在見ている中で「ん〜、なかなか良くできてる」と思ってしまう。
マニフェストと言う形でディベートのプランに相当するものを提出し、プラン前の世界の問題を出して、それが解決されるプラン後の世界を描いてるんです。
これって結構ディベートの立論に近いものがありますよ。
典型的な立論の一つのパターン「現状分析です。現状ではこのような問題があるのです→プランを導入するとこのようなメリットが発生します→このメリットはこのような点で非常に良いものです」に乗っ取ってますよね。
まあ、プラン後の世界の中身についてはかなり誇張があって、問題も結構あると思いますけど。

今日の問題は天下りで、東大の官僚志望の人も何人か出てきてるんですよね。
ん〜、どういうシナリオで脚本を描いているのか良く見えないんですけど、その東大生組が片っ端から天下り支持派ってのはどうなんだろうか……。
まあ、確かに言ってることはある程度まじめなことを言ってるし、天下り否定派がみんな「官僚叩き」になってるノリがあるから官僚支持をしたくなるのは分かるんですけど……、議題が悪いね。
天下りしたら時給500円にする」って話をしてるんですけど、「天下りが悪い」「天下りをしに行く官僚の体質が悪い→官僚叩き」「官僚は頑張ってるから天下りで報われても良い」みたいないくつもの論点が乱立しちゃってる。
どれだけカットが入ってるのかは知らないけど、まあ、最後は結構まとまってるのは流石テレビの力ですな。
最終的に今回は論点がはじめに意図されてたとおり官僚体質は改善することが必要だろうという議論が重要視された感じで、マニフェスト可決になったみたいですね。

まあ、結局ディベートと関係があるかって言うとかなり関係は薄いんですけど、ああいうのを冷めた目で見るのと同様に試合中に議論を評価できたら、勝てるんじゃないでしょうか。
多人数でガンガン喋る場合ほどではないにせよ、ディベートでも結構論点ずれていきますから、そう言うときにちゃんと自分たちがしたい議論を見失わずに整理して省くものは省くのは大切ですよね。