曲目紹介No.2 チャイコフスキー ピアノ協奏曲【1/17】

曲目紹介No.2 ピアノ協奏曲第1番変ロ短調
チャイコフスキー作曲のピアノ協奏曲第一番。
ホルンの音色とダイナミックなオケの響きからなる「パパパパーン、ジャンッ」という始まりはきっと誰もが一度は耳にしているハズ(HMVの試聴へ飛ぶ)。
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チャイコフスキーはピアノ協奏曲を全部で3曲書いていますが、そのうちで飛び抜けて最も有名なのがこの第一番。
なので、チャイコフスキーのピアノ協奏曲=第一番と言っても何ら差し支えはない。
曲は全体で通すと40分弱、20分ほどの第一楽章と10分弱の第二、第三楽章から成る。
有名なエピソードを紹介しよう。
チャイコフスキーがこの曲の草稿を作った当初、献呈を予定していたニコライ・ルビンシテインに弾いて聴かせたそうだ。
ところがルビンシテインはこの曲は「演奏するに値しない」と非難囂々
チャイコフスキーは自分の信念を曲げず曲を完成させ、結局はビューローへ献呈するのだが、この曲が非難されるべきか賞賛されるべきかは周知の通りである。
発表とともにこの曲が成功を収めるとルビンシテインも謝罪し、自らこの曲を指揮・演奏するようになった。
現在名曲とされている曲には少なからずあるエピソードである(彼のバイオリン協奏曲もはじめは演奏不能の烙印、初演も失敗している)。
今回朝日高校の定期演奏会ではピアノ独奏者に広瀬悦子さんを招いている。
彼女はアルゲリッチ国際コンクールに優勝するなど輝かしい経歴をお持ちの若手ピアニストで、一昨年から昨年に掛けて二枚のCDも出しておられる。
  ◇◆広瀬悦子さんの公式HPはこちら。
朝日高校恒例にして、プロの演奏会では常とされる、独奏者を招いての協奏曲、今年はどんなできばえになるだろうか。