NANOHA PROJECTは常にハードルを越えていく感じがあるな

どうも。
劇場版魔法少女リリカルなのはTHE MOVIE 2nd A's見に行って参りました。
まあ、公開開始から一週間ほど、ということでそこそこ空いているかなあという見込みも踏まえて、金曜日16時30分からの回を、先週公開前後に予約とっていって参りました。


名作じゃないか!!


THE MOVIE 1stで結構ハードルを上げていたような気がしたんですが、それを軽々超えていく名作でした。
特に目を瞠ったのが脚本。
A'sはもともと作品として結構長い(13話カツカツ、カットする余地がない)と思っていたのですが、ふたを開けてみればどうしたことか。
よくもまあA'sの話をあれだけ綺麗にまとめたもんですね、というナイス脚本ぶり。
残すべきところと切るべきところをよく分かっている、非常にツボな脚本でしたよおおおおおおおお。



以下、割とネタバレ気味なので気になる方はここでお引きかえしをばご推奨。













ナハトいけるやん! グレアム提督なんて要らんかったんや!
ロッテとアリアは非常に残念と言わざるを得ない。
ともあれ、実はグレアム提督とリーゼロッテ、リーゼアリアの出番及び関連するパートを削れば、結構まとまるんですよね。
仮面の男(CV.檜山伸之)なんていなかった。
脚本どうするつもりだろうなーって思ってたので、ここまで大胆に削ってきて、重要ポイントを盛り込んできた展開には歓喜ですよ。
特に何がポイント高いって、SSとコミックス版の重要シーンを採用しているところですかね。
魔法少女リリカルなのは、という作品は、もともとテレビシリーズで語りきれていない背景や設定をブックレット・ドラマCD(Sound stage, SS)・コミックスで補完する。メディアミックスを非常に意識した作品展開をしていました。
特にテレビ版A'sのスターライトブレイカー+とかはコミックス版を読んでいないと意味するところはよく分からない、なーんてことになる設定がついてたり、色んなメディアで出ている「なのは」をすべてチェックしてこそ楽しめる、非常に設定豊富な世界観展開をしている作品でした。
それ故に、「劇場版」として一個の作品を仕上げるに当たって、それらのメディアミックス分野で触れられている設定はどう処理されるのかな、という心配がありました(勿論無印の時もありましたが、無印だとまだメディアミックスはそれほどやってないので)
で、結局劇場版の脚本がどうなっていたかというと……

  1. Sound Stageでしか披露されていない「はやてにじゃれつく闇の書」描写
  2. N&F 殲滅コンビネーション「ブラストカラミティ」
  3. 年末の一コマ、はやての脆い部分

が見事に劇場版で映像化されたわけですよ!
これは、興奮じゃないですか!
TV版を見てコミックスとSSを押さえた上でも、凄く重要という感じはしていたシーンです。
それをこうして劇場版で上手いこと放り込むスタッフ。
愛と技術を感じますなあ……。
詳しい話はまた今度にするとして、とにかく上手かった。非常に良い作品でした、脚本も、絵も。
また見に行きたいと思います。




そういえば。
EDクレジットみてて。
ランディ君役では「柿原徹也」でクレジットされてるのにグラーフアイゼンとレバンティン役としては「Tetsuya Kakihara」になってて少しクスッとなりかけたのは私だけでしょうか。