もしもこの世にザクロ石がなかったら

変成岩ベースの地殻物質移動他の研究は今ほど進んではいなかったんだろうなぁ…….
そう思えるくらい,ザクロ石というのは研究対象として色々な情報を与えてくれますね.
特に,比較的温度が低めの600度くらいまでの変成岩だと,累帯構造も顕著に残っている(場合が少なくない)し,形成条件如何では包有物の鉱物学も可能.
しかも強い.
普遍的な元素(Fe, Mg, Mn, Ca, Al, Si)で出来ているから比較的出やすい.
超高圧(>〜3GPa)でも壊れない.
マグネシウム+Caの他鉱物との分配で温度圧力推定に使える.
なるほど,変成岩岩石学へのザクロ石の貢献は,まったくもって計り知れないほどにありますね.
まあ,地質温度計圧力計はM2になるまでろくすっぽ使ったことがなかったんですけれどもね.


良い感じに修論が切羽詰まってきてます.
2月1日の提出締切を見すえた時,恐らくSectionIは余裕を持って仕上げられると思うのですが,SectionIIの方はまだ目処が立っていない,というのが正直なところ.
書く内容が決まって結論が見えているのはどちらかというとSectionIIなんですけれどもね…….
どうするかはちょっと考え中です.
そして来週火曜日のEGUの締切と,1月31日のGeofluid2の締切が,地味に厳しくのしかかってきてます.
EGU→IGC(2月前半締切)を検討していたところ,教授に「こっちの方がおもろいで」と勧められる.
Geofluid2→2月15日締切と勘違いしてた
ということで,W締切前倒し,イヤッハアアアアアアアアアアアアアア
話のネタとしては修論でまとめたものがベースになるので,今週末,来週末でそれぞれ修論のSectionIとIIを形に出来れば自ずとアブストは書けると思うんですが…….
連鎖的に全部アウトか全部いけるかのどっちか……ですかね.