一から十までシンケン!〜今週はシンケンジャー、開幕

どうにか、見ました。
侍戦隊シンケンジャー
前々からかすみん先輩あたりとは、シンケンジャーはきっと「格好良い」系で演出しに掛かるだろう、という予想を立てていたのですが、大ビンゴ!
え? これで格好良いって思うのはガキなんかな?
ゴーオンジャーがギャグタッチだったからギャップで格好良く感じてるだけなんかな?
でも僕は格好良さを感じてしまったよ。
これは毎週楽しみになって仕方がないレベルですよ。
ヒャッホウ!
というわけで、テンション上げて感想行きます。

第一幕 伊達姿五侍

アバン〜OPがまず惚れた。
とりあえず、OPが戦闘シーンになったのは一つ尺がギリギリって言うのもあったんだと思っちゃいます。ん、全体的に見てホント濃い第一話でした。OPでのレッドの戦いッぷりが格好良くて仕方ない。なに、あれ? 剣から炎が出るわ、殺陣は気合い入ってるわ、流れるような動きに、寄せ、引き、スローモーション。いきなり惚れた……。
隙間とはこの世とあの世が繋がる場所。そこを決して覗いてはならない。隙間を通って三途の川原からやって来た外道衆に喰われてしまうからだ。
これがシンケンジャー世界の世界観。そして、この外道衆から世界を守っているのが志葉一族という侍の一族とその家臣、シンケンジャーだったのです。
アバンでは子供が隙間に入ったボールをとろうとしていたらいきなり外道衆が現れる。黒子・爺やと共に現れて、華麗に外道衆を倒したのが、シンケンレッドでした。第一話・雑魚キャラ相手とは言え、爺やが脇に控えて「このお方をどなたと心得る!」的な台詞回しがあるとは……、新しいわ。あと、そもそも戦隊側に下っ端(黒子)がいるって言うのが新しい。この黒子、今後の活躍に激期待です!


ともあれ、シンケンレッドは今は一人で外道衆相手に戦っており、爺やは家臣の侍を集めて、シンケンジャーを結成すべきと言う。だが、レッドは「そんな戦いに身も知らない家臣を、忠義だけで巻き込んで良いのか」と悩んでいる様子。前情報で殿と家臣、みたいな設定を見た時には自由奔放で我が儘なボンかと思っていたんですが、人の上に立つということの意味をしっかりと理解している善くできた・堅苦しい殿様の様子。これは、今後の描写に期待が高まりますね。
しかし、それまではナナシと呼ばれる下っ端しかいなかった外道衆も、その幹部が甦り、いよいよ人間達を狩る準備が出来てしまったようです。ナナシの上のアヤカシ、つまりは怪人が現れてしまいます。アヤカシ登場の報を受けても尚家臣を呼び集めることに難色を示すシンケンレッドこと志葉丈瑠。爺やはその丈瑠に踏ん切りを付けさせるためにも、世間にとけ込んで普通に暮らしている家臣達へ招集の矢文を放ってしまいます。
丈瑠もそこまでされて動けないほどヘタレではない。黒子達に見送られる中、文字の力モヂカラによって召喚した馬を駆って戦いに出向きます。集まるだろう家臣たちのための変身アイテム「ショドウフォン」を手に、いざ戦場へ。
すのこの隙間からこの世へと現れたアヤカシが暴れている現場近くへと到着する家臣の四名。それぞれ歌舞伎役者、幼稚園の先生、竹細工職人、高校生と色とりどりの私生活があったそれぞれが、そのままの恰好で戦場へと現れます。幼稚園から駆け出したピンクこと茉子のもとへ志葉家の黒子が駕籠を持って駆けつけるって、どういうことなの? その辺の黒子アクションが素敵すぎるんだけど。
ともかく、家臣が揃い、そこへ馬に乗った殿が現れる。「この先へ進めば後戻りする道はない。外道衆を倒すか、負けて死ぬかだ。家臣とか忠義とか、そんなことで選ぶなよ。覚悟で決めろ」
これは、果たして最後に家臣の意志を尊重するという殿の優しさなのか、それとも自分で引っ張って行けず、最後の逃げ道として「彼ら自身が決めたこと」ということにする殿の弱さ(つまり、彼らの運命を背負う懐がなかったということ)なのか。果たしてどちらなのでしょうか。現段階ではまだ後者の解釈の可能性も残っていますね。そのあたり、殿の葛藤として描かれたら面白いかなぁと思うんですが。
ともあれ、四人は覚悟を決めて殿からショドウフォンを受け取る。そして突然と現れる黒子に幕で覆われ、次に現れた時には袴姿。やべえ。この演出は面白い。しかも黒子に盛大にヨイショされながら出てくる戦隊って、なんかむしろ悪ノ組織に近いものを感じる。
ともあれ、五人は変身。その名乗りのポーズが格好良いんですけど……。背景付きの名乗りは……やばいわ……。惚れる演出ですよ。ゴーオンジャーが基本的に空をバックの色爆発だったから、それとのギャップもあるんでしょうけれども。とにかく格好いい。
そして、外道衆をばったばったとなぎ倒す。第一話だからアクションに気合い入ってますね。侍の殺陣はどれも画一化されちゃうんじゃないかと懸念があったんですが、そんなこともなく五人それぞれ「侍っぽく」個性的に戦ってます。緑が雑、青は以外と力業みたいですね。でもって赤の殺陣が気合い入りすぎです。
アヤカシは魂を二つ持っている、とのことでシンケンジャーも毎回巨大化する流れになる様子。巨大化した敵も折神と同化して戦い、撃破。折神に関しては、もうちょっとCGで動かして欲しいかもとおもったけれど……、でも個人アクションが格好良いから激しく許すよ!
かくして、シンケンジャーと外道衆の戦いが幕を開けたのだった。と。
固有武器がレッド以外何故か横文字っていうのは気にならないでもなかったけど、それで多分レッドが引き立つフラグですよね。ゴーオンジャーがみんな横並び、特にレッド&ピンク&ブルーの初期3人が均等に主役、みたいな役振りだったのと対照的に、今回は「レッドと愉快な仲間達」になるような気配がぷんぷんと漂っていますね。
ゲキレンジャーも理央との絡みでレッドは持ち上げられていたけれど、それでもアレはトライアングルを割と主役として均等に扱ってました。となると、スーパーレッドタイムはボウケンジャー依頼と言うことになりますかね。丈瑠がどれほど魅力的なキャラに描かれるのかはまだ読めないんですが、楽しみです。
ところで、折神って折り紙で折れないんでしょうか? なんかあそこまで不自然な動きをごり押しした以上、形状に「本当に折り紙で作れる」くらいのサプライズがあっても良さそうな気がしましたね。