MOMO、参上!

路面電車@岡山
京都へ帰ってきました。
岡山では結局パスポートを受け取って、その後でちょこっとぼっくすの方へと寄ってから帰ってきたのですが……、流石に荷物が多かったのでシンフォニーホールまで歩く気にはならず……、久々に路面電車を使いました。
がたんごとんとね。
中学時代は週に5日、通学定期で利用していた交通機関なのですが、高校に入ってからはめっぽう疎遠に。
まともに使ったのは偉く久しぶりなんじゃないでしょうか。
ともかく、そういうことで写真はシンフォニーホールからの帰りに載った路面電車です。岡電路面電車は割とフリーダムに広告車両になっている気がします。BOSS車とか、GROP車とか、そんなのを見た記憶がある。
最旧型のは極めてレトロな外見で、夏は冷房がつかないから苦肉の策で中に風鈴を釣って風鈴車両という事にしているんですけれどね。
あとは最新車両のMOMO。岡山国体に合わせて鳴り物入りで導入されたは良いけれども、どうも路面電車の沿線を自転車で通り様に眺める限りでは、MOMOの占める率は導入された当初、僕が中学三年生だった時分と変わってないように思われました。最初に二台を入れたまま、車両の切り替えに踏み込めないんでしょうかねぇ……。
まあ、耐用年数とかあるし難しいとは思うんですけれど……、でも何よりも問題なのはMOMOの車両って今ひとつ具合が宜しくないってことなんではないかと思うんですよね。
まず前後二両編成に近くなっていて通路が狭いから、乗車率が高くなってくると真ん中当たりに乗った人は途中の電停で降りられない。であるにもかかわらず岡電路面電車ってば、(駅と後楽園を結ぶということの意味は大きいけれど)メインの客は県庁職員、山陽女子高校生徒、岡大附属中生徒と、通勤通学時間に異様なまでに乗車が集中する客層ばかり。朝の異様な乗車率は、正直な話休日の京都市バス206、100、5系統辺りと勝負出来る気がする。
さらに、MOMOは多分車両の占める体積は従来車より随分大きいのに、最大乗員数は従来車ととんとんか少ないくらいだと思うのですよ。京阪電車で言うと鈍行と特急の車両の違い、みたいな感じです。従来車は側壁沿いに縦長(?)の座椅子が続いているだけのシンプルな構造で、廊下(?)の部分には二列+αで人が乗れたのであの体積の箱にどうやって収まるのか不思議なくらいの人数が乗れました。それに対して、MOMOは両方の壁に、進行方向前方後方に向かって座る、向かい合いの座席が4×いくつかと、中途半端な座席がいくつか、それらの間を埋める通路という感じで、通路はそもそもあまり人が立つ事を前提に作っていないという感じなんですよね。
最後に椅子が木で作られていて滑る。進行方向(或いは後ろ向き)に座っている状態で、滑る椅子。ブレーキ。その結末は呆れるほどに単純で、うっかり椅子から滑り落ちそうになる事もしばしば。従来車のふかふかの椅子はやっぱり偉大だったんだなぁ、と思います。
そんな変な電車なんですよ、MOMOは。見た目は格好良いんですけれどねぇ。デンライナーに通じるものもあるような、ないような。
そのMOMOは僕が駅前で電車から降りると同時に清輝橋へ向けて駅前を出発したようでして、後ろ姿を見送りました。あまり縁はない気がします。無くて良いんですが。
今度、サークルで岡山旅行に行くのですが、その時に縁があるかは……、さあ?