全ての歌を夢みる子供たち

このカテゴリでエントリを書くのも偉く久しぶりです……。単にここしばらく本当に読めてなかったって言うのが理由なんです。
定期演奏会後、気がついたらもう前期も終わりそうな勢いで……、この前期は空の境界Fate/Zero以外はろくすっぽ本を読んでいない。どんだけ型月?
まあ、とにかく久々に楽しんでラノベを読むという時間をとる事が出来ました。
黄昏色の詠使いの5巻です。6巻も既に出てます。8月には7巻が出るらしいです。読まなきゃ。楽しみですよ〜。
さて、前回は……、確かトレミアに浸透者がやってきて、空白名詠を夜色名詠で反唱できるっていう話=ネイトが守られるだけじゃなく自ら積極的に戦えるようになると言う話でしたよね。その一方でクルーエルは大変な事になってしまって……と。
今回はクルーエルの大変さがより一層酷くなって回復する話、その過程でネイトもまた一つ成長する話ですね。
昏睡状態のクルーエルがケルベルク研究所へと運ばれ、それをネイトたちが追いかけるという何だかとってもラブ&友情ロマンスな展開から始まるのですが、こういうほのぼのした話はやっぱり黄昏色のとっても良いところだと思います。
視ていて非常に安心感があるというか、好きです。特に修学旅行よろしく駅で点呼をとってるシーンなんかは、かなり好きです。それからそれに呆気にとられているネイトとかね。
前回ミラー教師がちょっと真言の秘密とやらに迫って、世界観を明らかにする展開が始まるのかと思ったのですが、今回はそれはひとまず置いておいて、という感じでしたか。一つの展開に固執せずに色々な角度から大きな物語を削りだしているようで、見ている方はワクワクしてきますね。
ただ、今回は中盤以降みんながみんなネイトとクルーエルに最後を任せきる、と言う暗黙の了解になんの疑いも持たずに物語が展開していくのが、少々やり過ぎかなぁ、とも思いました。
確かに、クルーエルには黎明の神鳥がいて、ネイトにだってアマデウスこと夜色名詠の真精がいる。だけども、それをあっさり最後の頼みとして信頼するに足る土台があったのかなぁ、と若干違和感は感じてしまいました。
というか、カインツ辺りはわざわざネイトたちに締めを譲る必要があったのかどうか……。それが力を持つ大人としてとるべき行動なのかどうか。サリナルヴァほかはネイトたちに頼らざるを得ない窮地だったわけですが、ぶっちゃけ虹色名詠は状況を打開できた気がしないでもないですからね。
まあ、そう言う違和感を除けば、これ多分細音さんは書いていて楽しかっただろうなぁ、っていうやりたい放題いやっほーな展開で、読む方もページをめくる手が止まらないくらいの大アクション。
重要キャラ全員集合で、フェニックスの炎を触媒にしてのアーマの召喚は、正直燃えた。
そこまでやっておきながらラストをネイトが決めるって言うのも、今回のテーマである「名詠は飽くまで手段」であり、大切なのはそれで何をするか=詠み手の在り方が重要、ということが押し出されていた気がしますね。
いやはや、良かったです。続きを読みたくなりますもん。
今日は天気も今ひとつだし、じっくり読んで書いてしようかな……。