苦は楽の種〜楽をするために苦労するべし

「楽は苦の種、苦は楽の種」と言いますが、僕は前半は信じていません。楽をすればいつかは因果応報で苦労することになるっていいますけれども、楽に生きるノウハウを身につけた人はそうそう苦労するようなヘマを踏むことはないのではないでしょうか。
重要なのは、少々苦労してでも楽に物事を進める術を身につけることであって、目の前の物事を消化するに当たって少しでも楽に済ませるための方法を模索すること、そうして身につけた楽のノウハウはきっと人生を充実させてくれるんじゃないでしょうか。
いきなり何の話をしているのかって感じですよね。いや、帰り道に後輩と勉強法の話をちょろっとしてまして、僕は高校時分には楽をすることしか考えてなかったよ、ということを偉そうに言ったのですよ。冗談抜きで、高校1,2年の頃は少しでも長い時間を部活に充てるために宿題も極力授業中に済ませて、何でもかんでも楽に行こうとしていましたからね。週末の課題を授業中に済ませることなんてざらで、その分授業は授業を訊きつつも内職をしまくりで充実度十二分という勢いで、ココで苦労した分、真に大変な部活という山を越える体力を貯めておいたと言う風でしたね。何せ睡眠を削ると死ぬということは自覚していたので、家で勉強にかまける時間なんてほとんど無かったんですよ。
まあ、そんな行き方をしてきたよしけむですから、当然今も出来るだけ楽をしようと考えているのですが。
準備という作業は要するに本番で楽をするための苦労に他ならないわけですよね。理論的には(?)、処理するに充分な能力と物資があれば、演奏会本番のどんなトラブルにも対処できますよね。複雑な会場セッティングや人の動かし方についても適切な時間でその場その場での最適解を見つけることが出来れば、相応のことが出来る。勿論、そんなことは不可能だから色々な準備をして本番に備えるわけですが。
それは要するに、いざ事に当たるときに必要な作業量を減らすと言うことで、楽をすることと同義ですよね。つまり準備をすると言うことは楽をするという作業の延長にあることなのですよ。
え、準備という言葉が急に陳腐に聞こえましたか。すいません。
そんなわけで、楽をするための苦労に日々かり出されております。今日も今日とて高校へ赴き、色々な作業をして演奏会の準備を着々と進めておりました。
今日はパンフレットの修正作業を中心に、挟み込みやらの裏作業が一杯一杯で。まあ非常に疲れた。僕は色々あって昼前に行って3年の子らと一緒に談笑しながら作業しておりました。睦月さんらとちょっとばかし濃いめのトークをしていたら一緒に作業していた男子ドン引き。まあ、高校時分の僕もあんな感じで無垢だった。いや、カラオケで知り合いがアクエリオンや鳥の歌を歌っても反応できなかったしね、当時は。一体何処で間違ったんでしょうねー。いや、間違いだったとは思わないけれども。
午後からは保護者の方達も来て下さって、修正作業。目標点をきちんと同意していれば、やはり手伝って下さる方達はいい人であの人数は非常に頼りになりました。まあ作業が粗めな気はするんですけれどもね……。あと保護者のテンションはちょっと異質でついて行きがたい(所謂おばさんパワー)。それはそれ。
とりあえず、パンフのめんどくさい作業がほぼ終了したのは大きいです。うん、これでずいぶん気楽に来週を迎えられますね。
さて、明日は備品のチェックとかはじめましょうかね。後そろそろ来年度へ向けて、今年困ったこととか良かったこと(=続けて欲しいこと)とかをまとめて申し送り書にまとめる作業をはじめようかね。

そうそう。今日の終わりにちょびっと後輩に楽器を貸してもらって、弾いたんですよ。
ヴィオラを弾いたのは実は半月ぶりくらいですかねえ。無伴奏チェロ組曲の1番プレリュードを一通り、所々詰まりながら探りながらw それから3番プレリュードの最初の下降形をさらりと。ヘリコアとドミナントを張っていたんですけれど、弾きやすくてサラッと楽しく弾かせていただきました。
爪が伸びてるのだけがなんか嫌だったんですが……、まあそれはそれ。
やっぱり楽器を弾くのは楽しいですなー。