最近の漢らしい人々

キタン天元突破グレンラガン
ヴィータちゃん魔法少女リリカルなのはStrikerS
ネーブラアイドルマスター XENOGLOSSIA

「テメエ如きに喰らい尽くせねえよ!」
「うおぉぉぉおおおお! ぶちぬけぇぇぇぇえええ!」(しかもドリル)
「……」(言葉はなくても、拳で伝わる。伊織の代弁によると「ネーブラも今のでチャラにしてあげるって」とか)

一人、女性な件。一人、人間じゃない件
漢らしさと生物学的にXYであることは無関係だとここに改めて主張します。
さてさて、昨夜は先週分のアイゼノを見て、今朝早速昨夜分のアイゼノとなのはStSを視聴完了ですよ。
というわけで、アイゼノ2話分と、なのは1話分、計3話分一気にいきまーす。

アイドルマスター XENOGLOSSIAの佳境

実質的には二話連続視聴なんですが……、えーと……。
前々回。春香がインベルに愛の告白をして気持ちを言葉にしました。千早はぽーんと放り出されました。真は伊織にボこられた。以上。
微妙に主任関係のストーリーが消化できてませんね。テル・ロ・ウの言うアウリンと、モンデンキント側で認識しているアウリンの内容に差があるような気がします。結局アウリンが起きると……、何が起きるんでしょうか。
まあ、現実としては「重力異常が発生して金平糖が落下してくる」ということなんでしょうけれど、その過程で人間とアイドルの融合へと通じる道が開けるんでしょうか。
マッドサイエンティストがやっちゃうありがちな妄想として解釈すると、アイドルと人間(ミシュリンク)が一体化できる=全てが消失して何もかもが一緒くたになる、ということのような気がしますね。
テル・ロ・ウが目指していたところは不明な上、彼女は途中から意識を閉ざした傀儡状態だったことが判明。更に実質的にトゥリアビータを動かしていたカラスも目的はグランドロッジのネコに対する復讐だったようですから、これも別にアウリンを引き起こすつもりはなかったのでしょう。恐らくカラスはアイドル5体をそろえてエピメテウス&プロメテウスの無敵軍隊を持ちたかったとかそんなところではないでしょうか。別にアウリンを起こして全てを滅亡させる様な破滅論者的な側面はなかったように思えますし。
結局、よくわかりません。今、前のをちょろっと見回してたら朔の「人類は永遠に鳥かごの中」発言が思い出されて、ますますこんがらがってきましたし。
ただ、終盤以降の流れだけ見るとトゥリアビータの目的=テル・ロ・ウと千早によるミシュリンクプロジェクトの完成であり、モンデンキントとはあくまで思想の対立から袂を分かったという見方が強いですかね。あくまでミシュリンクは認められず、その先にある人類の破滅を予見したモンデンキントが正義の側になったという感じでしょうか。
んー、そういう風なことを眺めつつ、最後に梓主任がやりたかったことってなんなんでしょうか……という疑問が残るんですよね。「真がアイドルと歩んでいける道を残したかった」とありますが……、それって一体何? 地球を破滅させずに真に未来を残すということなんでしょうか。
最後に千早がシュメルツ・オーフェンを起動して、テル・ロ・ウがそこで突如叫びだしたのを見て笑みを浮かべたというのが今ひとつよくわかりませんし。結局梓主任は何がやりたくて、何が出来たのか。

その一方で、色々あって雪歩のところへ向かう春香。エピメテウス"達"とリファ"達"の不気味さはもはや言うまでもなく、あとエピメテウスの数が増えるに従って個々が弱くなるのも言うに及ばず(きっと数と強さは反比例)。
最後は原点回帰でヌービアムVSインベルという、「微熱S.O.S!!」のラストの構図で戦うことになりましたが、うーむ……、雪歩強いな。ぶち切れモードは流石千早の魂(ソウル)の娘。育ての親によく似ていらっしゃる。
結局最後まで、春香の優しさが心のどこかで引っかかりつつも、千早の願いを成就すべく全ての行動を起こし、それでも尚千早がインベルに拒絶されるのを目の当たりにしてしまうわけですが、ここまで来てようやく彼女も過ちに気付きましたね。というか、私は春香に種明かしされるまで、何故インベル的に千早がダメで春香なら良いのかよくわかってませんでした*1
なるほど、確かに千早の愛は一方的。千早がインベルに見て貰いたいだけで、付き合わされる男の方としてはうんざりしてしまうような感じですね。その一方で春香とインベルいちゃいちゃオセロですし、夜の海を二人でドライブですし、双方向ラブ定額ですな、ごもっとも。そりゃ、そっちの方がいいわな、インベルも。
ウルトゥリウスが発射されるにあたり、今まで殆ど自我というものを見せなかったヌービアムが最後の最後で雪歩と春香とインベルを守るために身を挺したのが、あまりにも漢らしくて泣けましたね。まあ、それで守り切れてしまうウルトゥリウスの詰めの甘さにもビックリではありましたが。
で、ネーブラの格好良さはクライマックスでした。

次回最終回。やよいが東京に来ようとしていることとか、どう作用するのか読めない。まさかアイドル達も助かる作戦だったのにやよいを庇うためアイドル達が犠牲にならざるを得ない流れになってしまうとか、そんなことにならないで欲しいけれど。
アイドル消滅の末路は、まあ後期OPで示されまくりでしたが、どうなるんでしょうかね。まあ、漢には命を賭けるべき時があるんですよね。愛する女を守る時とか、親友を救う時とか、リーダーに未来を託す時とか。
で、結局ピンクインベル・メガトンパンチ仕様はOPだけの妄想機体なんでしょうか……。今日はインベル白かったし、しかも普通の艤装だったし。あれ?





全力全壊、スターライトブレイカァァァアア! ブレイク・シュゥゥト!

ヴィータちゃんが一命を取り留めたというだけでボクはもう充分です。嘘です。
一期では魔法なのに「デバイス」≒科学という意表性、さらにA'sではそのデバイス「カートリッジロード(通称薬物濫用)」をすることによりパワーアップするということを中心に魔法戦を描いてきたなのは。StSのテーマは「リミット・ブレイク」で、要するに今までより更に凄いことを、少々無茶をしてもやるぞということのようでした。まあ、隊長格は9歳の頃からAAA級とかいう化け物揃いで、正直A'sスタート時点で魔導士としては既に一級。それをデバイス強化して、年月とともに成長した現在でさえ苦戦する相手。となると、熱血展開としては「限界を超える」=「リミット・ブレイク」しか無いわけですが……、王道だなー。
構図としては

無起動(「少し、頭冷やそうか」)<通常起動(モードやレベルがある)<フルドライブゼストやスバルが使用)<リミット・ブレイク(フェイトはオーバー・ドライブと言ってますが多分一緒。ブラスターモードも恐らくは)

という感じですかね。
つまり、

中盤のティア≪なのは無起動<なのは通常起動<ナンバーズ<終盤のティア<なのはブラスターモード≦ヴィヴィオ

なぜティアをわざわざ比較するのか、特に理由はない。
はやては流石にSSランクの意地があるのか、リミットブレイク的なものはなさそうですね。指揮官という立場故それをしなきゃならない窮地に身を置くことも無いでしょうし。

ナンバーズ戦があまりにしょぼくて、うーん……というのは前回までに思っていたことですが、ラスボスのクアットロも例に漏れませんでした。
W.A.S.がWide Area Searchだったというのは読めませんでしたね……。てっきりA.C.S.みたく攻撃を飛躍的に効率よくする何かだと思って疑いませんでしたから。冒頭から出てきていたホーリエ(違)は気になっていましたが、まさかなのはさんが索敵なんていう回りくどいことをするなんて……。
そして、ディバインバスター・ブラスター3rdでぶち抜く。さすがなのはさんです。最深部とか関係ありません。ミッドとかベルカとか聖王とか関係なくやっぱり彼女が最強です。だからそんなのするなら最初から外からS.L.B.ex*2で墜とせば良いのに。
まあ、でもヴィヴィオを人質に取られたり、そのヴィヴィオを戦う相手としてし向けられたりと、冷静さを奪われるような場面ばかりだったなのはもこれで面目躍如ですかね。一期のフェイト戦、A'sの闇の書の意思戦でも冷静に戦局を見ながら高度な判断でバトルを展開してきていた彼女、今回もヴィヴィオと真正面からぶつからず一時的に拘束するに留め、ボスをつぶすというきわめてエースらしい冷静な判断を下しました。このあたり、通常の熱血漫画では非効率な方法へまっしぐらするのに、しないのがさすがなのは。
そしてSLBは愛する娘へと(え?)。まさか、ヴィヴィオ本体が頑丈というクアットロの言葉が、「痛いのちょっと我慢できるよね?」とかいう傷薬を塗るかのような自然さSLBを撃つ流れに繋がるとは思いませんでした。よい子はまねしないように。
これでスターライトブレイカーをまともに受けきってるのは、一応フェイトとヴィヴィオの二人と言うことになりましたね。で、フェイトはなのはの妻で、ヴィヴィオがなのはの娘だから……、ああ、理解した。スターライトブレイカー高町なのはと家族になるために避けては通れない通過儀礼なんだ。良かったね、ヴィヴィオ。これでなのはママの娘になれたよ。
うーん、でも、ヴィヴィオを魔力ダメージでノックアウト、そしてこのままゆりかごをみんなでフルボッコという流れになってしまうと……、A'sと全く同じ構図なんですよね。出来れば丸まる同じ構図というのはやめて欲しいかな……。マンネリは良くない。
ヴィヴィオを魔力ダメージでノックアウトするところまでが同じ構図なのは、まあいいんですよ。10年前、闇の書の意思を前にした時も、現在ヴィヴィオを前にした時も、無敵のエース高町なのははただ一人で強敵に挑んでいます。10年前はエクセリオンバスターACSでさえも通らず、はやての闇の書の内側からの協力があって何とかあの大仕事をなしえることが出来ました。しかも、あの場ではユーノ君が作戦を指示しました*3。しかし、今回は本当に独りです。ヴィータに動力炉を潰して貰ったのは、まあモノが大きすぎるし直接はなのはの大仕事に大きな影響はありません(一応クアットロの動きを見るに修復は可能だったようですし)。独りゆりかごを進みながら作戦を練り、独力であの広いゆりかごの中をWASによって索敵し、そしてクアットロを叩いてヴィヴィオを取り戻した。これはエース・オブ・エース高町なのはの成長そのものを描いているに他なりませんね。
熱血漫画ではよく、一話から最終話の流れの中で主人公の成長を描いていきます。なのはの一期なんかはその最たる例です(魔法との出会いから、一級魔導士としての事件解決まで典型的な成長の物語です)。今回のStSはキャッチコピーが「魔法少女、育ててます」で、フォワード陣が成長していく様は描かれていましたがどうにも隊長格は既に「完成形」の感が否めませんでした。その隊長達でも歯が立たないかも、という絶望的な場面が描かれたりもしました。そんなの、主人公はなのはたちじゃないじゃん!と思うことも時にはありましたが、10年間の間にフェイトが母として得た子ども達からの信頼の力、なのはが単身戦闘可能な空戦魔導士として得た絶大なる戦力、はやてが得た指揮官としてのスキル、それらの成長がここ数話ほどで怒濤のごとく描かれていますね。
彼女たちは、A's終了時で既に魔導士としてほぼ完成していた。そんな彼女たちも成長しているという、ずっと影で引っ張り続けられていた伏線がここに来て一気に回収されたと言うことでしょう。

これで、敵の人は全て保護or拘束完了しましたね。召喚獣達もクアットロがダウンしたことで大人しくなり、残るはベルカ時代の遺産、聖王のゆりかごのみ。これを止める……必要はあるの? まあ、多分自動操縦でミッド地上本部を撃つようになっているから止めなければ、という流れが次回冒頭であるのだろうけれど。ミッド次元航行部隊が誇る艦隊も到着するわけでしょ? 六課の出番は……、まあ一応はやてとなのはとヴィヴィオ(と多分ヴィータ)の救出があるとは言え、ほとんど無いでしょ? あ、艦載機がフル出動してるのか。そりゃ大変だ、主に空戦の出来るシグナムとザフィーラが。シグナムはアギトとユニゾンしなきゃならないしね。
次回は、A'sと同じ流れにはならないで欲しいですね。というか、Aパートまで引っ張るとは思ってなかった。ヴィヴィオを取り戻した時点で終わりだと思っていましたよ。
まあ、六課の戦力は異常だし、総員でかかって止められないモノなんて無いよね!*4
次回は最初から言われ続けていた、スバルのダブルリボルバーナックルも見られるようですし……、さて、上手く収めて欲しいな。

*1:そりゃ、インベルと一緒にいる時の千早の溺愛っぷりはドン退きでしたが……、ぶっちゃけ「ロリな方が良い」のかとか思ってましたしw とは言っても別に春香はロリキャラでもないですが。

*2:スターライトブレイカーex。A's最終戦で出たカートリッジ6発フルロードの最強魔法。

*3:ユーノが「目の前にいるその子を魔力ダメージでぶっ飛ばして! 全力全開、手加減無しで!」と言って、なのはとレイハさんが「さっすがユーノ君、分かり易い!」&"It's so."

*4:多分次元世界の一つくらい軽くつぶせる