朝日のような夕日をつれて

劇団ケッペキの演劇を見に行ってきました。
四限に話をしていた流れでTaxiも一緒に。六時半頃にルネで晩飯を済ませて、その足で西部講堂へ。因みに二人とも西部講堂へ足を運ぶのはこれが初めてでした。
いつだったか、スズキさんがフユヒコを見て「良かった」と言っていたので、次回公演は自分も行ってみるかと思い至り、本日赴いた次第でありました。

率直な感想。
面白かったけどよくわからなかった。
ゴドーを待ちながら」という戯曲におけるテーマ、神の不在やら、不在と知りながらもすがってしまう人間たちの姿、そんなモノを、戯曲の登場人物たちをもじったキャラクター達によって掘り下げる、というもののようなのですが。
どうもyoshikemは単純な脳みその構造をしていますので、ストーリーが一本すぅっと通った演劇の方が好みなのですよ。今回みたいに哲学的にいろいろな場面を切り替えながら……というのは今ひとつ苦手だったりします。
京大生の京大事情を踏まえたネタを仕込んでいたり、途中一瞬全く別の劇とすり替わってしまったように演出してみたり、あるいはどこまで脚本なのか分からなくなるような暴走っぽいことをしてみたり。
演劇の様々な要素が豪華に盛り込まれていた……と言えばそうなのでしょうか。
だから、部分部分で見ればとても面白かったのですが、全体で通すと今ひとつよく分からないという、そういう感じでした。
面白かったが圧倒的に勝ってるから大満足なんですけどね。
それにしても、テンポもとてもよく、よくあの速さで台詞や演技をあわせていけるモノだとほとほと感心しました。演技力も真に迫るモノがあり、劇の質としてはとても高かったと思います。
うん、ケッペキファンになりましたよ。去年から知っておけば良かったと少々後悔。次回七月公演も必ずや見に行きます。次はもう少しわかりやすい劇だといいな、とか思います。