Symphony

こないだM先輩とお会いした時に話に出たのですが、クラシックに馴染みのない人にとって交響曲と協奏曲はどちらが馴染みやすいのでしょうか。
先輩の妹さんが定演を聴きに来られていたらしいのですが、その妹さん曰くシベコンはソロと合わせるのが難しくて云々、結局のところドボ8の方が良い出来に聞こえたそうです。
ドボ8は1年生も全員乗ってますから、メンバーの平均レベルはシベコンの方が上なんですよね。
それに曲の難度は……、ドボ8の方が簡単かって言うと、別にそんなことはない(と思う)のです。
例えばコレでショスタコの協奏曲とドボ8を比べたら、どう考えても曲のわかりやすさというか一般性というかそう言う要素でドボ8に分があるんでしょうけど、シベコンは初めての人にとっても格好良く聞こえる曲だと思いますし。……そう言えば先輩の妹さんなんだしクラシックにはある程度馴染みがあるのかもしれないし。
シベコンは割とオケを脇役にしない曲の筈なんですけどね。

いずれにしても確かなことは今年朝日の管弦が交響曲に挑戦したと言うことです。
結果は、良いものだったと思いますよ。本番では全曲を通して聴くことは出来なかったんですが、ゲネで殆どを聴きました。普通に聴けるものでしたし(というのは失礼か)。
なんせ、自分たちがいた時代は定演の直前には「とりあえず聴かせられるものにしよう」という意識をもって練習していましたから。
そう考えると……、何が変わったのか、少しずつ実力が付いてきているのは確かなようです。
なにせ、僕らはトトロやカルメンという、ドボ8の半分強の長さの曲を仕上げるので本当に手一杯でしたから。
ただ、オケの実力的には交響曲をやれる力を持っているのは事実の一方で、今年は今ひとつ手が回りきらなかった点もいくつか見受けられましたね。
仕方ないことなのですが、現役側の頭、要するに幾つかの重役たちもオケに掛かり切りなんですね。これって定演直前に何度か愚痴ってたことですけど。
……まあ、現役部員たちが演奏に集中するという、あるべき姿に近づきつつあると言うだけの話ではあるのですが。
ただ、OBの方にその用意があまりなかった。冷静に考えたら予想されてしかるべきだった話ではあるのですが、恥ずかしながら自分が現役時に裏方までかなり食い込む感じで動いていたので、今年もそう言うつもりで動いていたんですね……。
つまり、幾つかの仕事に関して、OB側は現役がやってくれると思っていて、現役側はやらなきゃいけないと分かっていながらも手が回っていない状況。結局オチとしては、その仕事を仕上げなきゃならないギリギリの時期になって現役からOBに話が行き、あわてふためきながらもOBが何とかするというケースが幾つか。現役の子たちが頑張りを見せた点もありましたが。
コレは結局態勢の準備不足ですよね。
はじめから仕事をOB側に渡しきってしまえば良かったんですよ。
いっそOBで、それから場合によっては保護者にも参加して頂いて、春うららの音楽会運営局みたいなのを作ったらどうでしょうかね。来年は無理でも、徐々にそちらへ仕事を引き渡していく。そうすれば顧問で殆ど一人運営局状態のM先生も幾らか楽になるでしょうし。勿論、多分ホールとの最終的な話決めなど、先生でなければならない点もいくつかは出てくるでしょうが。
とにかく、交響曲をやるのに一番大切なオケは出来た(とは言っても毎年作り直しになるのですが)。となればあとはそれをもり立てる周りをもっと整備していかなければならないと思うのです。
こういう黎明期、変革期に身を置くというのは、後から考えてみればとてもしんどくてそんなことのように思えます。実際の所僕も交響曲やりたかったですし!! でも、こういう裏方、寧ろ黒幕的仕事は、出来る人も限られてくる分本当に燃えるんですよね。
故に故に故に、yoshikemは次回定演に向けてもこの夏くらいから出来れば活動して行ければいいと思っています。
京都人であるが故にそんなに大きくは動けないでしょうけれど。