琥珀の心臓

琥珀の心臓 (富士見ファンタジア文庫)
第17回ファンタジア長編小説大賞審査委員賞受賞作品。
正直なところ、ロボットものは「大好き」ではない。
「嫌い」とか、「好きでない」とまで言う程ではないんですが、どうもロボットものはそんなに大好きというわけにはなれない。
ルビーウルフみたいな王国モノや或いは天華無敵!みたいな冒険譚は逆に無条件で大好きなんですがねぇ……。
ともあれ、表紙、口絵からしていきなりロボットものなこの作品です。
まあ、興味を覚えているのは紛れもない事実なので、それなりに楽しみな気持ちはありましたし、実際読み始めたらそこそこテンポも良い感じで、楽しかったですけどね。
ただ、まあ、審査委員賞どまりかなぁ、と言う感じは否めませんね。
独特の世界観を持つ割にその一部のみしか焦点が当てられてないので、全体的にもやがかかっているというか、あまりに広い世界の一部だけしか見ていない空しさ、みたいなものを覚えました。
それに、話がハッピーエンドですっきり終わっていない。
ライトノベルは、個人的にはすっきり終わって欲しいと思っています。
もっと焦点を変えて、すっきり明るい話にすることも出来たのに、と思うと同時に、自分なら絶対にそう言う形にします。
もっとも、そうするとこの世界の設定も若干崩さなければならないことになるんですが。
そんな感じの、審査委員賞でした。
佳作の「七人の武器屋」の方にも非常に興味がわいている状況なのですが、この間本屋へ行った時にはなかったので……。
次回は金曜あたりに、今月分と併せて本屋へ買い出しへ行く予定なので、そこで買えたらなぁ、と思ってます。