煉獄のエスクード

モノ書きというカテゴリーに、ついでなので読書日記でも書いてみるとか。
煉獄のエスクード RAINY DAY & DAY (富士見ファンタジア文庫)煉獄のエスクード(2) The Song Remains The Same (富士見ファンタジア文庫)
二巻が出たと言うことで、即買いして読んでみました。
嘘です、出たのだいぶ前です。
本屋に行ったらたまたま見かけたので、「へぇ」と言う感じで買って読みました。
ドラゴンマガジンでの短編を読んでいないので、僕としては世界の中でいきなり8ヶ月たっていて、主人公の変わりようにビックリしました。
とはいえ、流石は貴子潤一郎。何があったかをそれとなくほのめかしつつ、短編を読んでない人が面白く、そしておそらく読んだ人はもっと面白く読めるように、作り込まれていました。
一巻のストーリーは途中からちょっとテンポが緩いなぁ、と思ってしまったんですが(話の核心、というか最後の決着をつけるべき場所、および決着の付け方が全て出そろって、一瞬にして話が終わりかける状況まで行ったあと引っ張ったが故にストーリーが生まれたという感じ)、今回はほどよく謎も出し渋って、良いテンションを保ったまま読み進められました。
表紙には例によって見目麗しき女の子が出てきてたので、エスクードなら彼女が新たなレディ・キィになるんだろうなぁ、と思っていたら、そうではなく今回はエスクード・セクション本来の目的とはちょっと外れたお話。
まあ、あんな緊張感に満ちたのばっかり続いてても敵わないでしょうが。
一巻はリアルに勝ち目の無い敵との戦いばかりでしたからねぇ……(汗)。
貴子潤一郎は文章も上手いし、伏線の張り込み方もなかなか凝っているので読んでいて非常に楽しいです。
ただ、強いて言うなら相手である魔族と人間の実力差があまりにも大きいため、良く人が死ぬっていうのが、なんだかなぁ、と言う感じです。
脇役A(名前有り)とかだと大抵死んじゃいますから……。
しかし、そんな辺りを差し引いても(小説の面白さを考える上で差し引くべきではないが)、貴子潤一郎の煉獄のエスクード2 The Song Remain The Sameは面白かったですね♪
中間テスト中だというのに急に読書欲が沸々と沸いてきている、そんなyoshikemです。