オーケストラ雑話#02

オーケストラ雑話#02〈オーケストラのフォーマルって?-2〉#01
演奏会の形式、その前半部分をご紹介します。
第一部……序曲、協奏曲
序曲、英語で言うとオーヴァーチュアというのはその大半は元々オペラやミュージカルのオープニング用として、劇中で使われる曲をダイジェストしたものです。
例えば、今回朝日高校管弦楽団が演奏するセビリャの理髪師も、歌劇「セビリャの理髪師」のオペラ用序曲です。
オペラのオープニングで盛り上がるように編集された序曲は、当然演奏会のはじめにもピッタリな盛り上がりの良い曲じゃん!ということで使われてるんですね。
勿論、序曲単品として作られたモノもあります。
例えば、朝日高校管弦楽団が昨年アンコールで演奏した「祝典序曲(D.ショスタコーヴィチ)」もそうですし、他にも有名なところではチャイコフスキー1812年なんかもそうですね。
そういうパターンは何かの祝典の幕開け用に、と作られたモノが多いようです。
序曲は大体5分から15分程度の短い曲が選ばれます。
協奏曲、英語で言うとコンチェルト。
ソリスト(独奏者)を外部から招いて演奏する曲です。
オーケストラが伴奏して、ソリストがその技巧を見せるということが多いです。
協奏曲は大体三楽章構成になっていて、長さは20分から40分くらいのモノが多いようですね。
曲の中にカデンツァと呼ばれる、伴奏が無くソリストが技巧を見せる一人舞台となる部分が存在しているモノが多く、その部分は大抵メッチャ格好良い!
協奏曲をやるというのは朝日高校の伝統(まだ3回目だけど伝統)です。
一回目は奥村愛さんを招いて「ヴァイオリン協奏曲(M.ブルッフ)」、二回目は片岡紀子さんを招いて「チェロ協奏曲(D.ショスタコーヴィチ)」を共演させて頂きました。
今回は、広瀬悦子さんを招いて「ピアノ協奏曲(チャイコフスキー)」ですね。

交響曲の紹介は次回♪