気がつけば頭の中を流れている音楽

シベリウスのヴァイオリン協奏曲。
ドヴォルザークのチェロ協奏曲。
が多いかな。
J-POP≪ボカロ曲≪クラシックで脳内再生率は高いかも。
特になんとなしにほうけている時にシベコンがよく掛かる。
誰の演奏……というほど固定されたものでもないけど。

フィギュアスケートのフリーが終わって総合順位が出たみたいですね。
いろいろ物議をかもす中で諸般の事情を突き抜けて浅田真央が優勝する、なんてのを期待していたのですが、まあ世の中そんなに甘くない。
結局SPの勢いにそのまま乗ったキム・ヨナが優勝ということになったみたいですね。
ついったーのTLでしか見てないので、帰ったら録画してあるやつを見ようかなと思います。
なんだろうなぁ……、こういっちゃなんだが、一番物議を醸さない終わり方だったんじゃないかなぁと思います。
キム・ヨナがパーフェクトな演技で、浅田が若干ミス。そこに1位と2位の差が出た、ということで、きっとこの順位は採点方法がどんなだろうと覆るものじゃないでしょう。
決して「キム・ヨナに対する点数の出方がおかしい」論にそのまま乗っかるわけではないですが、ノーミスVSミスありなら流石に順位に文句を付ける筋合いはないかなぁと。
浅田は自分のミスを悔いて次へ進める、という点で後ろ向きな感情を持たずに前へ歩けるんじゃないかなぁって思います。
まあ、それはそれとして228点はおかしいと思うんですけどね。
上でちらっと書いていたことを光の速さでぶち飛ばしますが、仮に浅田真央がパーフェクトな演技をしていても結局キム・ヨナが勝ったんじゃないかなぁって、思います。多分みんな思ってる。
ていうか、キム・ヨナでググった時のサブキーワードがひどい。
有名税……というにしても何かがおかしいレベルまで来ているように思います。
別にフィギュアスケートの熱狂的なファンじゃないし、冬になったらフィギュアの大会を毎試合見るということもないし、ぶっちゃけ今期なんてほとんどフィギュア見てない僕ですが、こんな事態がおかしいということくらいはわかりますよ。
トリノ五輪での荒川静香の優勝得点が191点、2位のサーシャ・コーエンが183点。今回は優勝のキム・ヨナが228点、2位の浅田が205点、3位のロシェットが202点。
一目見て思うことは、圧倒的過ぎるだろ,という点。20点差って何? オリンピックといえば頂上決戦ですよ。世界のトップアスリートたちが集ってパフォーマンスを見せる場ですよ。世界の頂点に最も近い人達が基礎った中で、トップと二位との間に1割も違いが出るっていうのは、少し以上の驚きがありますね。
得点の出る競技において大きな得点差が出るというのは、二つの場合があると思う。いや、三つかな。
一つは、本当に実力の開きが大きいとき。得点じゃないけど、陸上のウサイン・ボルトは割とこの世界の住人だと思う。
ふたつ目には、一つ目に順ずるところも無くはないですが、負けた方に何らかの大きなミスがあったとき。ミスがないパフォーマンスを見せられることも実力のウチといえばその通りですが、完璧な人間なんていなくて、ミスが出るかどうかはもはや天運と言ってもいいかもしれません。とにかく、こういうパターンもある。
三つ目には、そもそも戦う土俵が違う。勝ちの狙い方が違う。そんなパターン。ルールに相対する姿勢の違いと言ってもいいかもしれません。よく知らないんですけど今回のってこれなんですよね?
浅田真央キム・ヨナは総合得点を取るためのプログラムの組み方が違ってこういう結果になっているんでしょう?
で、浅田真央の方がより難しいことに挑戦しているけど、確実に得点がでるのはキム・ヨナで、その辺が評価方法として問題があるとされている。
あと加点についても問題が取りざたされているみたいですけど。詳しいことは知らない。
完璧なルールなんてありえないわけですが、今回みたいに特定の姿勢でプログラムを組んだ一人が圧勝出来るっていうルールはやはりあるべき姿からは遠いと思います。単なるバグ技みたいなもん、と言われてもおかしくないくらいですし。
となれば、やはり今の採点方式には問題があるんでしょう、おそらく。
頂点に立つ人がほかの誰にも真似できないことをぽんぽんやっちゃって、もうどうにもならない、というのなら別として、世界トップクラスの大会で一人だけが不自然に突き抜けてしまうような評価方法は、やっぱり何か間違ってるでしょう。
今の採点方式の何が問題なのかは詳しいことは知りません。
正直言って、フィギュアスケートの採点が真に公正になることなんてありえないと思いますよ。どうしたって主観が加わるから、その場での順位は決まっても別の大会との間で比べることは難しいですし、美しいかどうかなんて人によりけりでしょう。
でも、より公正な方法というのは何か出来るはずですから、今後フィギュアスケート界にはよりよい採点方式の開発を期待します。


ついったーとかで浅田真央キム・ヨナ、あるいはプルシェンコライサチェクなんかについて言われていることが、ふと気になりました。
浅田やプルシェンコは失敗を恐れずより難易度と完成度の高い演技を目指している競技スケートをやっていて、キム・ヨナライサチェクは安全・確実に無難な演技をまとめるスケートショーをやっている、というような意見を見ました。
将来的に
実は男子フィギュアは見てないし、女子フィギュアも帰って録画を見るつもりなんで実際に見比べてないし、あと何がめちゃ難しくて何が比較的簡単なのかもよく知らない(3Aが難しいってことはなんとなくわかる)んですが、すこし納得してしまいました。
それって、柔道界で一本を取る柔道がポイント制の柔道に淘汰されているのと同じ構図なんじゃないだろうかと。
柔道の場合は一本を取ることで勝利を収めるという古来からの柔道に対して、言ってしまえば斜に構えた、「ルールを上手く使って勝つ」ための柔道が台頭してきているということなんですが、フィギュアスケートもそうなのかも、と思わざるをえない。
本来はより難しい技をより美しく決めた方がより凄いわけじゃないですか。そこが評価されなくなっているらしい、というのも又聞きなんですが。
野球で言えば四番を全打席敬遠(たとえば松井の5打席連続敬遠とか)みたいに、勝つために何か本質を見失うような事態が置きつつあるのかなぁ、と思わざるをえません。