俎上のツバス〜というわけで解体してみた

まずはまな板の上に寝かせてみよう
今日の晩♪ご♪飯。
ツバスが一本298円だったら、買うのは一つの選択肢としてアリだと思うんですよね。
僕は刺身は大好きで、実家に帰ったら母親に近所のディオでそれなりに安いアジやらツバスやらを刺身に作ってもらったりしているのですが、この間チャレンジと言う事で父親指導の下でサンマを一本刺身にしたんですよ。
それでちょこっと気が大きくなってたのかも知れませんね。298円のツバス。悩む事約十秒、麻婆豆腐の予定だった晩ご飯の献立は綺麗に書き換わりました。
サンマみたいな小さい魚とツバスを同じに考えたのは、ちょっと間違いだったような気もするけれど、結果オーライ。そこそこ出来たので良しとしましょう。
さて、写真の一枚目はまずまな板の上に載せたところです。
半身を削ぎました
俎上の鯉ならぬ俎上のツバス。まず腹を割いてはらわたの類を抜き取ります。
んでもって、次に半身を削ぎます。
背中を割って、骨に沿うように包丁を前後にシュコシュコ動かして削ぎます。
野菜なんかを切っている分には実感しづらいんですが、塊肉を斬っている時やこうして魚をおろしている時は「やっぱり刃物は前後に動かして引き(押し)切るものなんだなぁ」と実感します。
正直、皮に包まれたツバスの肉なんてただ圧力掛けただけでは簡単には切れませんし。
ん、まあ、僕の包丁の切れ味の問題もあるかも知れませんけどね。この間研いでからそんなに経ってない気もしますが……。
と言うわけでもう半身の削ぐ
まあ、そんなこんなでもう半身も削ぎます。
半身を削ぐと大体骨がどういう感じであって、どう削げば上手く肉を削げるのかっていうのが分かるんで、後半の方が多少楽でしたかね。
皮はぴ〜っと剥いじゃったんですが、皮についてしまった脂身なんかをこそぎ食べるのは調理者にのみ許される特権ですよね。
ん、ああいう「普通食べないところ」が美味しいんですよね。
さばいている途中の魚って、醤油なんか無くてもめっちゃ美味しいですね。
これは……、クセになる。
というわけで、両側の身を削ぎました。三枚におろしたってことで良いんでしょうか。
削いだ身は……、まあ腕が今ひとつなので必要以上にバラバラになって、写真みたいな感じで無駄に数が増えてしまってます。
というわけで、削いだ身
うー……、魚をさばく技術を磨きたくなります。
さて、それはともかく、これで一応解体完了。
写真の状態はまだ、切り出した肉の塊、という感じなので、ここから食べやすいサイズに切り分けていきます。
徐々に刺身になっていく。コレは刺身好きにはたまらない瞬間かも。
一切れ切りわけるごとにそのまま口に入れたくなる衝動を堪えつつ、形盛りつけをある程度無視すれば「刺身」と言えなくもない皿が完成。
ご飯を炊き忘れていた下りは下のエントリで書いた通り……orz
早炊きで炊きながらスクワットなどしつつ……、晩ご飯、完成!
よしけむは香川と岡山で育った身です。香川に住んでいた頃は近所の海に釣りに連れられることもしばしば。自分で釣った魚を食べた事もあります(勿論調理は親で、アイナメメバルなど刺身に適さない小物が多かったので煮物中心でしたが)。
というわけで、今日の晩ご飯
いずれにしても、香川時代は海に近いどころか海沿い、岡山だって海からは近く、海鮮物新鮮なのが安く大量に仕入れられている環境で育ってきました。刺身は大好物で、魚料理は常に身の回りにあったようなものです。
ですが、京都はサバ街道こそあれ、割と新鮮な魚に縁がない地域ですよね、昔から。
近所のスーパーでも刺身に出来る魚はおいてなかったり、あっても高かったりという場合が殆どです。事実、今日買ったツバスなんて、いつもは置いていても700円ですよ。
なので、京都で刺身を食べるのは半ば諦めていたのですが……、いやあ、こんな機会が訪れるとはね。
最近一応鮮魚コーナーも頻繁にチェックしてはいたのですが……、こうやって良いモノに巡り会えると、嬉しいもんです。
今日の刺身は、勿論とても旨かったです。ええ。
刺身なんて誰が作っても味が変わるもんでもなし、要するに安くて新鮮で、良かったということです。
これからも見かけたらチャレンジしたい……といいたいところですが、手を出せる値段であることは、そうそうは無いでしょうな。
残念。実家の近所のディオなら割と頻繁にあるっぽいのに……。
仕方ない。それは京都に来る時点で諦めていたんだから、今更嘆く事でもないか。
とりあえず、流石にツバス一匹、一人の晩ご飯としては多すぎたので、明日の朝はヅケ丼となりました。