キバッテここは通サンヨ!〜今週のキバ&ゲキ

始まりましたねー、仮面ライダーキバ
電王があまりにも面白すぎたので、次の作品に対する期待は自然消極的な者になりがちだったのですが……、これはなかなか……。
とりあえず、必殺技ダークネスムーンブレイクが格好良くて仕方がない。背景が血濡れた月に変わり、荘厳に響くパイプオルガンとヴァイオリン。
そして解き放たれる右足の戒めと禍々しい眼。
これは……平成ライダー屈指の格好良さになるんじゃないのでしょうか。
と言うわけで、とりあえずゲキレンジャーと合わせて感想行きますか。

ウェイクアップ!フロイト先生も爆笑DAZZE!

1986年と2008年のストーリーを交錯させながら描くキバ。
まずは1986年、僕の生まれる前年のストーリーから、教会で荘厳に行われる葬式から話は回り始める。お棺の中に入っている死者ののど笛から下あごにかけて突如現れる、美しくも怪しげな模様。まるでステンドグラスのようなその模様から力を得たのか甦る死者――ファンガイア。ヴァンパイアをモチーフにしているようで、参列者を襲い、そのうなじに牙のような形をしたエネルギー体を刺して、存在そのものを食べてしまったようです。後には服だけが亡霊のように残る不気味な惨劇の始まり……。
続けて参列者に襲いかかるファンガイアですが、その前に謎の女が現れて……、滑舌悪っ!「お前のようなファンガイアをこの世にあらすぃめたあやまつぃ」……あー、詳しくは知らないけれど、オンドゥル語ってこんな感じだったらしいですね。まあそれはいいや。その女の人がなにやら匕首の様な小太刀のような刀でファンガイアに挑みますが……、カートリッジロードしてシュランゲフォルム(連結刃)にして敵を撃退するかに見えたものの、逃がした。そして、物語の歯車は動き始める……。
OP、結構格好良いですね。いーじゃんいーじゃんすげーじゃん。所々踊ってるキバットバットⅢ世が空気嫁ですがw
さて、2008年に物語は移って……、花粉症完全武装さながらの変質者が現れます。魚の骨を集めてる? お化け太郎? そして極めつけはこの世アレルギーという、まともに空気を吸うだけでアレルギー症状を呈する様。もう何が何だか。でも、掴みはオッケーな気がしました。わけが分からないけど、面白そうという感じ。
まあ、とりあえず魚の骨を煮込んで異臭騒ぎを起こしつつ作るヴァイオリンのニスは愛理さんのスタミナ料理に通じる者があるのは間違いない。そして、主人公が過去最高レベルの変人であることに疑念はないと言っても良いでしょう。
ともかく、場面が行ったり来たりします。壁に掛けてある絵皿の柄やら何やらで効果的に提示されては居ますが、一番良いと思ったのは子犬が老犬に成長してるやつ。1986年で生後二ヶ月だった子犬が、2008年では老犬と言っても言い様子でぐてーっとなってたんですが、これ良いわー。確かにゴールデンレトリーバーなら20年くらい生きてても不思議はないですし。それにしても、そうかー、その頃ってバブルか……。
モディリアーニのジャンヌの肖像かとか、キョンの趣味とか色々ツッコミどころはあるんですが割愛。今度は2008年でファンガイアが現れたんですが、その標的となったのがヴァンパイアハンターの一族の女性。もーちっと相手選べよ、と思ったんですが、この人弱い……。あー、なるほど、それでキバの登場か。
今回のライダーは良太郎と違って落ち着いた足取りで歩み寄ってくるのです。それはまさに、ホラー映画で殺戮者が足音をかつーん、かつーんと焦らすように立てながら近づいてくるのに通じるものがあります。
重厚な雰囲気にいやがおうにも期待が高まる中。
よっしゃー、キバッテ行くぜ! ぎゃぶっ
ちょwwwwキョンっwwww
まあそんなわけで変身したんですが。そう言えば変身直前に紅渡がガラスに映り込むシーンがありましたね。恐らくキバは映らないんだろうなー、って思ってたんですが、とりあえず今回はキバが映らない描写は無し。来週以降に期待ですな。
で、問題の必殺技、ダークネスムーンブレイク。前述の通り、非常に格好良いわけですよ。足を振り上げて、そこにある戒めをキバットが解く。更に跳び上がり、伸身宙返りの後から三日月を背負っての跳び蹴り。そして、壁に敵ごと蹴りつけるとともに壁全体に怪しく現れるキバの刻印。非常に格好良い。やばいわー、これ。
で、やっつけられたファンガイアの魂(?)を喰いに現れる謎のビル怪獣。コイツどうでも良い気がする。なんかそれまでヴァイオリンの高音で盛り上がってたところでBGMも低音の良くわからんのに変わるし、そもそもビルの一部が分裂して飛んでくるって意味不明ww まあいいか。
ヴァンパイアハンターの女の人がキバを狙っていたところを見ると、キバはある程度ヴァンパイアとして認知されている存在のようですね。さて、これからどうなるのか。
とりあえず、キバってめっちゃマッチョなんですよね。逆三角形の体に肩当てをつけてるものだから逆三角形が強調された感じで、上半身筋肉の塊という感じ。それに対して紅渡はひょろひょろで、OPで上半身裸のシーンも出てるんですけど筋肉という感じは全くしない。ついでに言うと超えも結構優しい感じで、まさに典型的優男。キバとギャップがありすぎです。電王は基本的に胸板とかアーマーだったんで違和感ないんですけど、キバ見たく筋肉的なデザインにされると、違和感を感じてしまいますね。キバ格好良いからずっと変身したままでいいじゃん、とか思ってしまうわけですよ。

さて、来週が楽しみになってきた。
そう言えば、ファンガイアのガラス質っぽいところに顔が出て人間として会話できるところとか、555のオルフェノクに似てますね。まあ井上脚本ですしね〜、とか思ったり。



サンヨが駄洒落を覚えたようです

メレはただの配下に過ぎん。そう言い訳して逃げてゆく理央。メレはお前のこと大好きなんだぞ!と言う言葉にも何も答えられず、彼はただ去っていく。まあ流石に正義のゲキレンジャー、こんな状況を黙って見過ごすわけにも行かず、メレを助けに臨獣殿に乗り込むわけですが。まさかの案内役バエ。いや、バエの存在を忘れていたわけじゃないけど、最近出番無かったし……。
一方その頃臨獣殿では理央の心の中にはあなたが居ると言いつつロンがメレ様を責め苦にあわせてます。あたしは理央様に助けて欲しくないと言って抵抗するメレ様ですが、なんだかエロス。因みに忠義高き武人ならこう言う時自害しますよね。まあスーパー戦隊でそれをやると子どもにトラウマを植え付けかねないですが。
バエに導かれて臨獣殿へと向かったゲキレンジャー4人の前に立ちはだかるリンリンシー。立ちはだかる……? あまりに雑魚過ぎて、素手で軽くあしらわれてるし。久しぶり且つ最後の出番はわずか数十秒でございました。メレ様の配下で気持ち悪いくらい大量にいた頃が懐かしい……。で、本命の通せんぼうはサンヨさん。幻獣バジリスク拳、時々忘れそうになるサンヨさん。ここは通サンヨ。あー、言っちゃった……。ゴウとケンの格下erズ(より格下の奴ら)がサンヨを相手している間にレツとランは本殿へと向かい、メレ、そしてロンと相まみえます。色々あったけど今はお前を助けたい!←アツい展開です。
その頃、理央を追っていったジャンは雪原で崩れ落ちる理央を見つけていたのですが……。惨めな俺を笑いに来たか。そんな自嘲気味な理央様。もう駄目だ、この人。ショック受けすぎ。お前に何が分かる? 自分が仕組まれた歯車の一部でしかなかったと知って、ショックにうちひしがれすぎている理央様。獅子の眠れる魂を呼び覚ますのは、ライバルの拳のみ。ジャンの右ストレートがグレンラガン的にぶち込まれる!!
お前が怒ったのは、ぴかぴかのお前だけの気持ちだ! お前の道はなんだ?
アホの子だったのに、なんかジャンが輝いて見えました。そして二人が臨獣殿に乗り込み、ロンにダブルキック! どうでも良いけどお前らどこから入ってきた?
理央様……、何故? 不思議そうに問うメレに理央は俺に理由を言えと言うのか?……そして抱擁。どう見ても理央が主役です。格好良すぎです。ロンが「メロドラマは終わりですよ」というのも頷けます。
そして、一時は幻獣拳に染まってしまった二人が、幻気を吹き飛ばして再びあの怒臨気に。これが俺の意思だそしてこれが私の愛。やっぱメレさんはメレさんでおk。
ここまでAパート。まるで最終回さながらの高密度展開。Bパートはバトル多めなので軽く流しますが。

お決まりのごとく全員ポーズ。なんか凄いぜ!
ジャン、理央、メレでロンを!と言って駆け出していった皆さんに完全に騙された瞬間でした。サンヨに全く歯が立たない四人が絶体絶命に陥った時、秘伝臨技「無効消化」アンタの気の流れを止めてやったのよ。なにその最強技wwww達人も紀が使えなければ只のマッチョ。てかずっとメレ様のターンwww理央様を放って置いて借りを返しに来るメレ様が大好きです。
で、ジャンと理央もそれとなく熱血にロンを倒して、巨大戦。サイダイゲキリントージャ……ないわー。もうなんでもありです。
臨獣拳カップル初めての共同作業です。とか突っ込みたいところはたっぷりあるけど、とりあえず、ロンは楽しんで昇天しました、まる
めでたしめでたし。メレにニヤニヤが止まらないけど、もうそれもいいや。……あれ、でもまだ最終回じゃないよね?
サンヨは何故だか不死身よ〜。コイツが結局ラスボスらしい。やはりロンは小物だったかー。ていうか、次回の拳断の儀式とか「これが最後の臨獣拳だ!」というセリフとかにアツい展開を感じて止まない。……ていうか、理央ちゃん、それは死亡フラグだぁぁぁああ!