時間とアイソスタシーと不確定性原理〜電王考察・未完

いや、わけ分からないんですけど、なんか電王を考えてたら思ったことをつれづれ。
アイソスタシーというのは、地下のある深さに面を仮定すると、その面より上にある物質は質量が等しく(密度が小さいと層が分厚く、密度が大きいと層が薄く)なり、均衡が保たれているという考え。具体的には「山脈が盛り上がっているのは形成物質が軽いから」という考え方です。例えば、海抜100メートルの面より上を考えても岩ばっかりの所や空気ばかりのところがあって、とてもじゃないけれど均衡なんて保たれてませんよね。けれど、地下数百キロ(で足りるかな?)くらいの面を考えたら、空気の層が分厚いところでは、重い物質の層があって合計の重さは山があるところと変わらなかったりとか、そういう考え方です。
勿論、アイソスタシーで仮定した面より下はほぼ均質と考えても良いです。以下、続く。
まあ、それと何か関係があるかって言うと実はあまり関係ないのですが。電王の時間理論に関してちょっと考えたことがあるのですよ。イマジンワールドと良太郎の時間を繋げるには、ある程度の長さの時間の改変が必要で、中途半端にしか時間を遡らなかった場合(上の例の海抜100メートルみたいに)時間の均衡が保たれずに変なことが起きる。だからイマジン達は2007年2月に飛んで来たのではないかという、時間アイソスタシーの考え。
電王第1話でイマジンが群れを成してやってきた時間、2007年2月10日頃。この日付が特別な意味を持っているとは考えられないでしょうか。この日付を仮にXデーと名付けます。
Xデーより前の時間の流れは、ぶっちゃけ物語になんの影響も及ぼさない。何故なら、そこまでに起きる変動というのは充分に挽回が可能なレベルでしかないから。たとえ何らかの、イマジン達にとって不都合な事件が起こったとしても、多分一人や二人のイマジンが働けば簡単に取り戻せてしまう。その一方で、Xデー以降に大きな変動が起きてしまうと、イマジン達でも挽回が難しくなり、イマジン達の世界(仮にイマジンワールドとする)と時間が繋がらなくなる可能性が出てくる。だから、イマジン達はXデーに飛んできて、自分たちに不都合な事件を起こすものを排除しようとしている、と考えられないでしょうか。
ただし……、それだと過去へ飛ぶ意味が不明になってしまうんですよね。その場合、多分、過去へ飛ぶのはXデー以降にあった事件による変動を挽回する為のものなのではないでしょうか。
或いは、ここで不確定性原理を取り入れてみましょうか。上手くいけば分岐点と良太郎たちの時間が繋がる日付、これを仮にX'デーと名付けます。XデーとX'デー、この間の日数をΔXとした時、分岐点が繋がるという未来を決めてしまうとΔXがはある値よりも小さくは出来ない。逆にΔXを縮めてしまうと今度は未来が不確定になって、イマジンワールドと繋がらなくなる可能性が出てくる。つまり、イマジンワールドと良太郎の時間を繋げる為には、ある程度の期間(ΔX、恐らく一年間程度)様々な事件が起きるのを見守って、時にてこ入れをしてやらなくてはならない。もし、ΔXを短くして2007年10月頃くらいからイマジンによるてこ入れが始まっていたら、時既に遅しとなってイマジンワールドと繋がらない未来になってしまうかもしれないが、逆に十分な期間のΔXをとってイマジンでてこ入れを行えば、確実にイマジンワールドと良太郎の時間を繋げることが出来る。その為のXデーが2007年2月10日ごろだったのではないでしょうか。で、その絶対だったはずの計算を打ち崩すのが我らが電王、良太郎。……なんか難しい話になってきたなぁ。
とりあえず、不確定性原理云々は老い溶いて、身近な例に置き換えてみましょう。12/24にレポートを提出しなければならないとしましょう。レポートが2日くらい頑張ればどうにかなるモノだとしたら、12/22くらいまでなら別に遊びほうけていようが何をしていようがレポートの提出は間に合う見込みがあります。だけど、それ以降に遊びほうけているようなら何らかの強制的なてこ入れをしなければレポート完成は危ういですね。このてこ入れがイマジンの来襲であり、レポートの提出がイマジン達の未来と分岐点で接続されることなのです。また、イマジンが過去に飛んで過去を改変するというのは、この例で言えば12/20くらいにあらかじめレポートに取りかかるようにし向けるような感じでしょうか。そう考えれば、時間が経つにつれて挽回不可能になってくるレポートの完成も、いちいちカイが指定する日付へ飛んでてこ入れすることで再び挽回可能なところへと持ち直す、という解釈ができるようになります。


因みに、難しい言い回しをしているけれど、当たり前のことを言ってるだけですよ、実は。テストが明日に迫ってる状況を考えてみてください。タイムマシンがあったとして、昨日の晩へ戻っても出来ることはたかが知れてます。一月前に戻れば、十分な勉強が出来るかも知れません。それだけの話です。
んーと……、なんか最初に考えてたことと違うことになってる気がする。
あ、最初に考えていたのは、そうだった、なんで未来が繋がらなくなるかもしれないのにイマジンが良太郎たちの時間に飛んでくることが出来たのかってことだ。それは、ずばり上記の時間アイソスタシーで説明できるんですよ。
2007年2月10日時点では、分岐点と繋がる未来というのも可能性が充分あったわけだから、その時点で「あり得た」未来からイマジンが飛んでくるのは簡単だった。つまり、イマジンワールドから見て2007年2月10日は間違いなく彼らの過去だったわけですよ。けれども、良太郎たちが色々とカイの「邪魔」をしているうちに、分岐点と繋がる可能性は減っていき、「良太郎のいる2007年12月」はイマジンワールドから見たら「彼らの過去」ではなくなりつつある。
あれ? おかしいな。この考え方だと過去でこそモモ達は戦えて、ライナーフォームが現在専用のフォームになってしまう。ということは基本的な考え方が違うのかな。
訳が分からなくなってきたところで、この話は終わり。