49th NF 回想記Vol.1/?

まずは自サークルのことだけ軽く回想。
今年のウチのサークルのブースでは、例年通り会誌販売&CM上映を行っておりました。
会誌は幻想組曲あと248号、ネタッグ本(なんかネタ性の強い作品&二人合作品)、伴奏組曲(モノクロorカラーイラストonly)、絵はがきがメイン。あとは幻想組曲のバックナンバーも少々。去年よりも売れ行きがよかったようなのは、きっと錯覚ではない。
今年は去年とサークルのブースの組み方を変えてみたのですよ。去年は黒板がある方をスタッフルームとして、教室後ろの(割と狭めの)エリアをお店スペースにしていました。今年は逆に、狭い方をスタッフ、黒板側の広いところをお店にしたので、お客さんにもゆったりと見て貰えるようになってました。加えて中仕切りも白い模造紙で化粧して、なかなか目にも鮮やかな壁が出来ておりました。この壁、スズキさんの努力の賜。お疲れでした。ほぼ最小限の材料で組んでたから無駄に重くもなく、期間中安定して壁が聳え立ってくれたのは安心感があった(去年どんなだったんだと)。その白い壁や、元々の教室の壁を利用して、原稿を飾ったりしておったのですけどね。あ、直前に書いたイルカはそれ用でした。
CMは、まあまあ好評だったのかな? 僕が店番に入っている時に限って言えば、今年より去年の方がにぎわっていたような気もしないでもなかったのですが。でも他の人の反応を見るに、結構にぎわっていたようです。基本的には今年のCMはずっとかすみん先輩のターン。Climaxとか凄すぎなんですよ。もし僕が絵師であったら……、あー、やっぱり似たようなことをやってるかも。というか計画だけして頓挫した過去は既に持ってるんですがね。それは置いておいても、あの出来は凄かった。まさかこんな身近に手書きMAD職人がいたなんてね。
僕が編集したヤツとしては、自作品「朱い夕焼け、空飛ぶクジラ」のプロモーションクリップを作りまして……。それが一番のお気に入りだったり。自画自賛甚だしいですが、世の中そんなもんですよ! ジムノペディをBGMに出来るだけ失恋の雰囲気を出しつつ、丁度空が曇ったNF前々日くらいにとったんですけどね。
来年はプロジェクターで大写しにしたいという野望が高まって仕方がないです。
今年はかすみん先輩と涼先輩が個人本を出してましたが、来年こそは自分も、と野望が膨らむ。

今年は、一応幻想組曲あと248号に載せた「朱い夕焼け、空飛ぶクジラ」それから壁に貼る装飾原稿に書き下ろした「壁の向こう、空飛ぶイルカ」にかなりの力を注ぎましたね。
今更ちょっと原稿について思う丈を書いておくと。アレは心の底から書きたいものを書けた原稿だと思うわけですよ。
書きたいものと書けるものがかみ合う時期と、そうでない時期って言うのがあると思う。この夏はたまたまああいう方向に書くベクトルと書きたいベクトルが揃っていて、結果として自分でもかなり気に入った作品を書けたと思う。
作品の内容は、多分大学での知り合い(というか未定メンバー)にとっては珍しく映り、高校時代の友人にとってはある意味納得のいくだろう「恋愛小説」。未定の原稿は殆どがファンタジーで、恋愛のレの字もありませんからね。一方で高校時代に書いてたのは結構恋愛成分強し。「四℃の協奏曲」とか恋愛小説×4の連作短編だったし……。
今回の「空飛ぶクジラ」は、「僕」と「彼女」の物語。物語は「僕」が振られるところからはじまり、「僕」が傷心のままに思い出の場所を巡っていくうちに回想される「僕」の過去と「彼女」との関係を描いたお話です。描いたって言っても、実際にはそんなに長い話でなく、小説として「始めと終わりで何かが変わったか?」と言われれば別にそんなことはない。ちょっとした揺れ動きを描写をしただけなんです。その揺れ幅が、何となく自分でも納得いくように書けていてお気に入りだったり。
関連作品の「空飛ぶイルカ」は補足みたいなものでやっぱり登場人物は「僕」と「彼女」。ある時の彼らの対話みたいなものと、ちょっとしたふれ合いやすれ違いを描いて、少し本編に色を付ける感じの作品に仕上げました。「クジラ」に動物園の話があるから、「イルカ」は対照で水族館の話でもやりたいなぁ、と思っていたのをそのまんま実行して、まあ納得のいく者が出来上がりました。一応本編に繋がる伏線も後付で何本か張ってあるんですけれど、まあ、どうなんでしょうかね。
去年も閲覧用に書いたSSはあって、確か3000字弱で、やっぱり幻想組曲の方に書いた物語の登場人物がちょっと遊んでるお話。僕は、あくまでこのスタイルを貫きたいと思っているので来年もこれをやると思います。どんな原稿になるかはまだ全然考えていないですが。
とかいうことを書いてたら、原稿を書きたくなりました。明日以降、また原稿を書き始めることにしよう。