Plastic or Erastic

プラスチックって日本語で言うとポリなんちゃらかんちゃらと言う有機高分子で出来た、そこそこの丈夫さとそこそこの耐熱性を誇る今や身の回りに溢れて仕方がないあの素材のことですが、英語でPlasticというと可塑性のこと。熱せばグニャグニャと形を変えて、加工しやすいという性質ですね。プラスチックはまさにPlasticだからそのまんまの名前を貰ったというわけでしょう。
今日は脆性塑性にやたら縁のある日でした。まあ4コマ中3コマが地学ならそう言う日もあるかという感じ。
2限のグローバルテクトニクスでは、中間テストのようなもの。簡単な小テストで前半分の成績が決まってしまうと言う、恐ろしいのか楽勝なんだかよく分からない授業です。いや、やはり楽勝な方にカテゴライズされるべきかな。
えーっと、問題は何が出たんだっけ。「海底の磁気縞模様から分かることは何か?」「海嶺は何故出来るのか?」「深さ数百キロで発生する地震はどこで起きるか、どうしてか?」「一つのプレートで最も速く動いているところはどこか?」の四つだったかと。
授業で聞いたこととか他の授業で聞いて元々知ってたこととか、去年の後期から真面目に受けてる授業はほぼ地学のみと言う状態の僕は、まあ苦労してたらやばいんじゃないという感じ……。ていうかこれに苦戦してたら本当に来年行くところ無いです。
でもって、この問題の3つめはちょっと塑性脆性が絡んでくるかな。沈み込む海洋プレートは地下数百キロでも脆性を保ってるから地震の原因となりえるという話のハズです、多分。普通は数百キロとなるとアセノスフェアで脆性はほとんど無く、歪みが溜まらず地震は起きませんからね。
プリント持ち込み可で、それに書いてあることを書くだけならどれも2行くらいで終わってしまうんですが、まあ一応ちょろちょろっと考えて文章を付け足しておきました。とは言っても、授業終了30分前には終わって食堂へGO。別冊ニュートンを2冊も衝動買いするという謎の行動に出てしまいました。

3〜4限の地球テクトニクス実習でも今日は塑性脆性の話。先週までのフィッショントラックの話とはまた変わって、今週は変成岩の観察。本日はマイロナイトなる、断層近辺で出来る岩石を観察しておりました。
マイロナイトは温度上昇によって岩石が塑性変化し、岩石内の粒子が一部は大きく、一部は細粒化していくと言う変化をし、最終的には全部が細粒化してパッと見は泥岩のようになってしまう様な変化を経た岩石です。それと好対照なものとしてシュードタキナイトという岩石も見たんですが、こっちはやや脆性的な変化を受けた岩石……だったかな。
とりあえず、今日ひたすらやってたことはマイロナイトを顕微鏡で観察して、その組織構造から断層が右ずれだったか左ずれだったかを判断すること。偏光顕微鏡をクロスニコルで見てると、とりあえずそれだけで飽きないから良いです。

実習してたら不意に彼女のことが思い出された。必死で押し込めた。そのうち動画編集のアイディアが浮かんできた。もう頭の中のカオスっぷりは疑いようもない。
そんな僕の頭は、きっとまだまだErastic。もっとPlasticにならなくちゃ。