ネコソギラジカル<中><下>

ネコソギラジカル (中) 赤き征裁VS.橙なる種 (講談社ノベルス) ネコソギラジカル(下)青色サヴァンと戯言遣い (講談社ノベルス)

ほぼ一気に、授業サボりつつ読んだ……というか今日全サボりじゃねぇか、自分。駄目人間だ。
ソレはさておき。
予想外なのはハッピーエンドだったこと。潤さんがこれだけ絡んできてる物語がUnHappyなワケもないのか、と後から納得はしているのだけれど、それでも戯言遣いが空虚で空疎な状態から脱してるというのは半ば信じがたい……。まあ、アンハッピーよりハッピーの方が遙かに好きだから文句を言うのは明らかなる筋違いなのだけど……(汗)


結局最後の最後で本当にエンターテイメント色を強めたなぁ、と思いました。
ネコソギラジカルでは最初の方から過去の清算の如くこれまで出てきた様々な登場人物を再登場、活躍させ、敵は敵で「THE☆敵」みたいな感じにこれ以上ない敵敵した敵をセッティングして。
やりすぎ、とは言わないけどでもやりすぎと言っても過言ではない位の演出。
全く、これは本当に小説なのか、と問いたくなるほどです。
あれ……、下巻じゃひょっとして人が死んでない? 西尾維新なのに。
と、そんなのでさえ後から小説という枠を一歩飛び出して俯瞰したらば、全体の「流れ」としての伏線なんだろうなぁ、と思う。
全く、本当に、凄い……。
「ぼく」が哀川潤に抱くような感情を、僕は西尾維新に対して抱いている、のかも知れない。よく分からないけど。
とりあえずまとまった量の活字を読むのは一旦休憩。ここからは別な方向にエネルギーを向けていこう。
まあ、まだ後二週間ちょっとはあることだし。