ハウルの動く

金曜ロードショーにてハウルの動く風呂……、じゃなかった、動く城を見たんですけどね……、魔法使いハウルと火の悪魔ってあんな話でしたっけ?
原作の雰囲気をぶちこわしただの、先に原作を読んだ方が良いだのっていうのは別に被害妄想でも何でもなくごく端的な、それもここまで現実に忠実な事実だったわけですね。
いや、僕とて原作は最後の方をかなり読み飛ばしてたり、そもそも読んだのが四年以上前だったりで、うろ覚え所か洞穴覚えも良いところなんですけどね、あんな話でなかったことは覚えてますよ。
なんか……、テーマが違う気がする。
少なくとも記憶に残っているイントロは、ソフィーが平凡な生活に嫌気を感じながらも日々をやむなく過ごしてるって言う、最近のライトノベルにありがちなところからだった気がするわけで……、あんな風にハウルとの愛で何もかもぐちゃぐちゃにミックスしてしまうとちょっと乱暴さを感じずにはいられない。
他にも、全体的に流れが唐突すぎる感じを何度も覚えた。もっと丁寧に話を展開させて欲しいというか……、「あれ、何故にそうなる?」って思うところが沢山。
母親が唐突にサリマンの使いみたいな形でやってくるのもあのイベントがあまりにも単発であるし、その後荒れ地の魔女が吸っていた葉巻も放りっぱなし。
なんか、出てきた要素が放置されるのってめちゃくちゃ気持ち悪い……、特に最近伊坂幸太郎を読んでて回収される心地よさになれてたからなおさら。
面白かったかと言えば面白かったのは面白かったのだが……、五段評価で3以上を付けるのはマズないし、アカデミー賞取れなかったのも納得かなと今更合点。
さぁ、なんか録画で30分遅れというヘンなタイミングで見てたから、もうこんな時間だ。眠い。寝よう。