ぼくのご主人様!?2

ぼくのご主人様!?(2) (富士見ミステリー文庫)

鷹野祐希さん作の♂♀入れ替わりメイドさんラブストーリー第二弾。
何でも一巻の後書きにさらっと書いたことを編集さんに拾われて、書く予定はなかったのに一気に書いてしまったのだとか。
一巻を読んだのは……、確かセンター試験のまさにその日でした。
懐かし。
さて、今回はクールなメイド頭、千尋=千広のお話。
何故か和算をキーワードに、二人の交錯する思いが描かれています。
真琴様と吉香のラブストーリーにもきちんと触れられていて、ニヤリと微笑ましい感じがしましたけれどね。
なんだかんだ言って、「あちら」の世界と「こちら」の世界の関連性を付けているところは作り方が巧いと感じます。
諒子=諒悟の嗜好はどうかな〜と思いますけどね。
結局あまり触れられなかった上、多分そのまま破局に行くんじゃないかと思われますが、なかなか濃ゆい……。
最後には吉朗&麻琴も再び出てきて、一巻を読んだ身としてはうんうんと頷きながら笑みを浮かべてしまいました。
個人的には茂原その後が気にならないでもないんですが……、一体何をした、男爵令嬢?
いずれにせよ、結構面白かったです。
一巻があの展開でほぼ一発モノの思っていただけに予想以上の二巻でほくほく。
「今有如図」