ライブアライブ

ふぅ、夕べの死に体から何とか復活して、今朝も今朝とて涼宮ハルヒの憂鬱を見るわけです。
今日のは文化祭の話。
OPの前にいきなり「朝比奈ミクルの冒険」のオープニングが始まったから、一瞬DVDの宣伝CMが入るのかと思いました。
そうではなく、当然文化祭と言ったらSOS団映画の上映があるわけですな。
眼鏡がきらりと輝く観客達は皆さんみくる嬢を見に来ているのでしょうか……。
作りが細かいというか何というか、さりげなくコンピ研の様子なんかも映されていて、PC画面には「The Day of Sagittarius」っぽい画面がでてるし、古泉はよく分からない衣装をきちんと(?)つけてわけのわからないナレーションをやってるし、長門の占いはマジで意味不明です。
なんかHGの仮装をしてる人とかがいます。
流石京都アニメーション

この話の本命は朝比奈さんのクラスの喫茶店ですよね(違)。
鶴屋さんはキャラとしてかなり好きなので、相変わらずのめがっさぶりに親指を立てたくなりました。
流石ですよ!あのテンションの高さは。
アニメでは取り上げる話の都合上鶴屋さんの出番が少ないってのは、やっぱりかなり残念ですね。
鶴屋さん&朝比奈さん他のコスプレ衣装に対して谷口と国木田は妙に顔を赤らめているのに対し、キョンはモノローグで微笑むばかり。
キョンのリアクションはもちっとあっても良いような気がしましたがねぇ。

でもって、まあこのエピソードの本命はやはりハルヒのライブですかねぇ。
北高はライブは制服でやる主義みたいですねぇ。朝日高校(my母校)とは趣を異にする様子で。
それに関して一件。
京都アニメーション作り細かすぎっす!
はじめ見たときは全然気付かなかったんですが、キョンがぼんやりと文化祭を過ごしている裏でハルヒ&軽音の人があちこち駆け回っている様がきちんと描かれているんですね。
執行委員と揉めてる軽音の人

  • まず一点目はキョンと国木田&谷口が会ったシーンで、背景の玄関付近で北高祭執行委員の人と軽音のメンバーが揉めてるシーンが密かに描かれてます。
  • 二点目には、キョン達が焼きそば喫茶のところで鶴屋さんと話をしている前を、軽音のドラムとベースの子が慌てた様子で走っていきます。
  • 三点目には国木田達と別れるシーンでキョンが「普通に文化祭を楽しめ」と言っているバックの廊下をギターを担いだハルヒ長門が駆けていってます。

走る軽音
細けぇ……。流石ですよ……。
小説では書いてしまうとあからさますぎて逆に書けなかった所を、アニメならではの「さりげなく潜り込ませる」手法で描いてしまう。
ミステリーものとかでも言えることだと思うんですが、アニメと漫画はこの手法があるのが小説に対する大きなアドバンテージだと思いますね。
肝心のライブは、ハルヒってそんな感じに歌うんだ〜と言う感じ。いつになく熱が入ってて、ハルヒが普通のことに本気になることもあるんだと思いましたね。
走るハルヒ&長門
歌つきで完璧にやるという京アニクオリティのために敢えて5曲あるところを2曲に縮めてたり、何故かハルヒにもギターを持たせてたり。
メンバー紹介の時にマイクがハウる辺りも凝ってますねぇ……。凄すぎ。
う〜ん、やるなぁ。

今回の話は、要はハルヒでも普通に学園生活を楽しめると言う話なんでしょうかね……。
高校なんてつまらない、と思っていたハルヒSOS団を作って、一般常識から遙かにかけ離れたことばかりやっていたというのがこの「涼宮ハルヒの憂鬱」という話の大本なわけです。
全体の話の流れとしてはハルヒも“普通に”なってきているというのがあります。
その過程の一つなんでしょうね。
ライブという学校側が用意した一般のイベントに参加してそれを楽しみ、また普通にお礼を言われたりして、「宇宙人未来人超能力者またはそれに準ずる」ことに一切関係はなかったのに満足感みたいなものを得られて動揺している。
そういうハルヒの変化を描いた話なんでしょうね。