パスワード忍びの里

パスワード忍びの里-パソコン通信探偵団事件ノート18 (講談社青い鳥文庫)
え〜、3月に出た本だよね、と言うつっこみはとりあえず置いておくとして、大学生になっても未だ止められぬ児童書が2シリーズほどある。
一つはこの「パソコン通信探偵団事件ノート」であり、もう一つは自ずと想像のつく「名探偵夢水清志郎事件ノート」である。
今回は電子探偵団の五人が小学校を卒業し、卒業旅行先で遭遇した事件の話。
そういえば、彼らって小学生だっけ……。
このシリーズと出会った頃は僕もまだ小学生だったのだが(実に同い年の小五六の頃に出会った)、今となっては中学、高校を過ぎ大学生である。
けれども人間そうそう「大人」になるものでもなく、本を読んでいると電子探偵団の面々と同じ目線で事件に入り込んでいるものである。
ことの起こりはみずきの母の実家でのこと。
一族の聖域(?)が開発に合いそうになり、それを阻止すべく一族秘伝の予言書に書かれていることを実行しようとするトンデモばーちゃんがみずきのもとへ訪れたのが始まりだった。
例によってこのシリーズでは悪役は結構わかりやすい純悪であって、終わりにはストーリーのはじめに提示された謎をマコトが解いて終わり、というワンパターンな展開ではあるのだが、それもこのシリーズの良さだろう。
回を追うごとにモノローグでのラブコメがひどくなっていくマコト……、う〜ん、見ていてむず痒いというかなんというか、煮え切らないなぁ。
でも今回は中学編への区切りと言うこともあっていつもよりは一歩進んだかな、と言う感じで、恋人峠のシーンとかは読んでて「ニヤリ」となってしまった。
それより気になるのはもう一つのカップリング。
ここで引き離すのは何の伏線なんだ、それともこれで一応おしまいにするとか、そういうことなのだろうか。
う〜む……、
いずれにせよ、中学編として続刊されるとのことなので期待大☆