<骨碑使い>の鏡I

“骨牌使い(フォーチュン・テラー)”の鏡〈1〉 (富士見ファンタジア文庫)
五代ゆうさんの作品で、かつての作品をファンタジア文庫で再版したもの。
とはいえ、僕は旧版は知らない。
世界の創成に関することが出てきそうな、スケールの大きさを感じさせる物語である。
主人公に性格的破綻がない辺り、最近の人気路線と既に雰囲気を異にしているか。
タロットのような、世界の写しであり力を持つカード、カルタ。
そのカルタを扱う占い士であるアトリは、必然的な偶然で強大な力を持つ原初のカルタと融合してしまう。
血の濃さという要因はともかく、実際に融合してしまい、さらに敵方に即狙われる辺り、ちょっと必然性に欠ける気もする。
なんか読んでたらタロットしたくなった。