紅牙のルビーウルフ2

紅牙のルビーウルフ〈2〉面影人魚 (富士見ファンタジア文庫)
淡路帆希氏の紅牙のルビーウルフ二巻。
エスクードの3を読んだ勢いで今日のウチに読んでしまいました♪
王室モノなんだけど、王室モノっぽくない……、何とも曰く言い難いタイプの話です。
今回はルビーの王としての振る舞いや責任感などにもスポットが当てられて、これからの身の振り方に対してルビーが一つの自信を持つという話ではないでしょうか。
五つ目の神具が云々とかは結局その話を作るための事件だったと、そういう風に思えました。
「野蛮、結構。最高の褒め言葉さ」
というルビーの台詞に集約されているように、彼女は立ち居振る舞いを特に変えようと言う気もありませんし、王として即位しているのに自分の主張としては、「国一つを盗賊としてまるまる盗んで、自分はその親分である」とのことです。
流石にそれで通すのは無理だろう、と思わないでもなかったんですが変わらないらしい。
そのスタンスが強烈に示されたと言っていい。
これからどうなるのかはわからないが、グラディウスの冬が明けると春にはまた一波乱が起きそうである。
さて、どうなることやら。
そういえば、帯を見ていると来月は雨木シュウスケの新シリーズが発売されるそうな。
前作「マテリアルナイト」は好きだっただけに、また期待したいモノである。