蒼路の旅人

蒼路の旅人 (偕成社ワンダーランド (31))
上橋菜穂子作の蒼路の旅人を読みました。
図書館で運良く発見したので、ラッキー♪と思って買いました。
やっぱハードカバーは買う気になりません。
古本なら手も出ようというモノですが、一世を風靡して古本屋にドバーってなる様な本でもないし……。
と言うわけで地道に図書館で探してみる、と言う日々が多少(少)続いてました。
シリーズもので前巻を読んだのが一年以上前……。
読んでいて、かろうじて記憶の隅に引っかかったり掛からなかったり。
そんなこともあった(かなぁ?)、ということが多々あったりもしましたが、まあ楽しんで読めましたよ。
異界の児童文学って結構好きです。
この≪守り人≫≪旅人≫シリーズも、独自の世界観を持つ異世界ファンタジーの一つ。
“ナユグ”という、いわゆる「あちら側」の世界が主人公達のいる世界にも密接に関わってきて、話が展開していく、と言うストーリーです。
とはいえ、この≪旅人≫の方はどちらかというと皇太子が主人公で政治や人間関係のドロドロなどにスポットが当たっていて、異世界ファンタジーではあるけれど怪物ドッタンバッタンという感じではないんですね。
読んでみて思ったことは、これは結構つなぎの話なので単品で極上!とは言えないこと。
しかし、そうは言っても人間と人間のふれあいやそこに息づく異世界の生活が生き生きと感じられて、面白い話に違いはないです。