艱難辛苦に縁遠いのは良いことか

蝉
よく、若い頃の苦労は買ってでもせよ、と言いますが、僕はその意見には賛同しかねます。
都合のいい話ではありますが、将来的にもろくな苦労をしないままに一生を楽しく過ごすことができたなら、それはわざわざ苦労をすることもなく素晴らしい人生を送れた、ということではないでしょうか。
苦労なんて、無ければ無いで良いことだと思うわけですよ。
勿論、この諺の言いたいことがそんなことではないというのは、何となく分かっています。
この言葉の意味として当然、若い頃に苦労することを知っておかないと大人になって苦労するときにしんどくて仕方がない、というような面もあるんでしょうけれども、本当に言いたいことは多分違うんでしょうね。
最近リトルバスターズをやっていると、バッティング練習ゲームでときどき恭介が言うんですよね。「泥まみれになって、その先に見えてくるものもあるんだぜ」と。
このセリフにもあるとおり、苦労した先にしか見えてこないものというのもあるんですよ、多分。
最初のとっかかりに苦しんで、苦労を厭うあまりにいろんな出来事へのチャレンジ精神を失ってしまう。それはまさに人生の食わず嫌い。そんなことをしてはいけない、と戒める言葉何じゃないでしょうかね、これは。
「ちゃんと」するっていうのは、何事も結構しんどいことですよ。勉強然り、運動然り、楽器の演奏然り、芸術然り、その道で食っていくとまで言わないにしても、ある程度満喫するためには努力して苦労して修練しなきゃならない時期というのは、多くの場合あるんじゃないでしょうか。
そういう労苦を厭って、その先に見えてくるものに気付かずに楽で薄味な人生を歩んじゃうのは、きっと酷くつまらないことなんでしょうね。
高校に入ってから、割と苦労して練習を重ねたヴィオラ。部活で二年ガッチリ練習して、それなりに楽しんで弾ける程度の実力は身に付いてます。多分これからも、この楽器とは末永く付き合っていくような気がします。
正直、部活がしんどくてやめたいと思ったことも何度かありました。具体的には入って一月以内にありました。思えば高校一年生のGWをどうにかこうにか乗り切ってしまったが故に、今の自分があるような気がします。
なんていうか……、高校一年生の一年間、しんどさを感じるたびに、「あの時やめておけばよかった」って思っていたものなんですけれども、今となっては続けていて良かったと思う気持ちの方が遙かに大きいですよ。苦労を乗り越えた甲斐があったと、胸を張れます。
そういう意味で、苦労するって言うのは決して悪いことばかりでもないんだなぁ、とは思うのです。買ってまでするべきかどうかは別として。

何故そんな話になるかというと、これは最近妹の受験勉強を見てやっている、というよしけむの個人事情に因ります。
ウチの妹は某大学の獣医学部を受けると言っているのですが……、正直な所を申しますと多分僕が高校生の時に抱えていた受験事情より遙かに難易度は高いんでは無かろうかと思うわけです。
京大の理学部って言うのは、まあ問題はそこそこ難しいにしても定員の枠も大きいし、何よりセンター要らずの二次一発(センターは足きりのみ)という特殊な環境にあります。センター試験を受けた朝に仮面ライダー響鬼の最終回を見ていようが、足きりに引っかかることは先ず無かろうという感じでしたので、全く持って気は楽でした。
そんな状況とは違うわけですよ。センター試験の失点は50点くらいに抑えなきゃならないっぽいし、いやー、そんな緊張感は僕には無☆理。
一体どういうテンションを維持して受験勉強に臨めばいいのか、僕自身受験勉強を苦に感じたこともなくマイペースでやりたいようにやっていた人間なので、あまり良いアドバイスができないんですよね。
僕の場合は基本的に、問題を解くのを楽しんでましたし、解けない問題を解くための勉強はRPGでのレベル上げ的に燃えてましたし、全然苦労したという感じはなかったんですよね。
艱難辛苦を経ていない僕では限界のある受験指導。医学部を受けた友達とかの記憶を頼りに想像を膨らませて色々口出ししてますが、果たしてそれが良いことなのか悪いことなのか。
結果が出るまでに、まだできることは山ほどあるか……。

最近の動向。

マクロスFの第20話「ダイヤモンド・クレバス」を見ました。

シェリルー! ここへ来てシェリルが格好良すぎる件。ガリア4からへたれ過ぎてランカに傾いていた流れが、ここで一気に引き戻されるかな。
そして某氏。そこは予想してなかった。うん。思わず涙ぐんでしまったじゃないか。
あと一ヶ月か。うあー、どーなんだ、これ。最終的にどっかでシェリルとランカのデュオをやるんだろうと期待したいんですが……。

ブラック・ラグーン小説版「シェイターネ・バーディ」を読みました。

虚淵玄さんによるブラクラのノベライズ。相変わらずこの人の文章は格好良すぎるにもほどがある。
いや、Fate/Zeroしか読んでないんですけれどもね。それでも、やっぱり凄まじさを感じずにはいられない。
張さんを表す「粋すぎるにも程があるダンディズム」というのにどうにもやられてしまった……。んー、その書き方が粋すぎるにも程がある。
全体的な流れはラグーン商会をある程度回しつつも、バラライカのスピンオフ、みたいな感じでしたか。全ての登場人物に改めて惚れ直してしまいました。
近日中にDVDを見たくなって困る。

リトバスEX

沙耶ルートを一週終了……、ってことで良いのかな。リプレイ25でようやく時風に辿り着いて、New Gameと相成りました。
世界の秘密を知った時点で、佳奈多とさささについてはまだ分かるとして他のシナリオで一切でないヒロインをどうやって描き出すのか気になっていたのですが……、沙耶のバックグラウンドはやはりそうだったか、という感じでしたね。
や、佳奈多とさささもまだ入ってないんですけどね。ついつい沙耶ルートに引っ張り込まれたというか何というか
沙耶のあの背景があるからこそ、この物語の着地点が気になって仕方がない。あの明るいキャラクターには惚れてしまった。あーっはっはっは! いや、ほんと。
そして理樹が惚れる為の要素は若干少ないような気がしつつも、沙耶から理樹への感情は、特に二週目になった今つーんと胸の奥を刺激して止まないのですよ。ときどきモノローグに胸が締め付けられる感じがしてしまいます。
それ故に、結末に涙する予感は嫌と言うほどに感じています。期待しすぎても後が怖いけれど、とりあえず先へ進もう。
彼女に救いがあらんことを願って。

夏も終わりますね。
大学生にとっては八月の終焉は夏休みの半分が過ぎ去ったことでしかないのですが、九月の予定のつまりっぷりを考えると八月終了時で夏休みは2/3くらいは終わったような感じです。
これから蝉が落ち、トンボが栄え、んでもって残暑が厳しく感じられる日々がやってくるんでしょうかね。
秋の虫がうるさく鳴き始めたら、朝日高校の学園祭がやって来ます。体育祭のセリフの録音、自室でやろうとしたら無視がうるさかった記憶のある僕が言うんだから間違いない!
来るべき秋へ向けて……、切り替えは未だ成らず。
自分の甘さにため息を吐く前に息を吸おう。そうすれば、深呼吸になる。
明日は部活へ行きたいなー! 天気が良ければなー!