ただいま帰りました

ハクモクレン
気がつけば遠い、それは大切なもの。
定演の忙しさにてんてこ舞いをしている間にも春は確実にやってきていて、実家の庭の白木蓮は満開を通り越して後は散るばかり。この気が真っ白に染まるのもついこの前までは見慣れすぎた感のある風景だったのに、気付けば京都で過ごす春も3度目。散り際を見ずに迎える夏ももうじき3回を数えることになるのかと。
遠くに置き去りにしてきたものは、いつも尊いのかもしれない。
帰ればそこにある居場所。それを大事に胸に留め置いてここでの生活を満喫しよう。それが人生を有意義にする秘訣だと信じて。

とりあえず、お腹減った。大学へご飯を食べに行こう……。
あれ? ひょっとして自転車大学じゃね?
そう言えば、京都を発つ時に大学によって京阪から東福寺ルートを使った気がする。俺、そう言う顔してるだろ?
ミスったあ。歩こう。