電王2期はマッドハウスでClimax〜とにかくクライマックスな電ゲキ感想

石森プロ×東映×角川×マッドハウスの一大コラボレーション企画、今度はアニメでクライマックスだぜ!
時をかける少年〜Den-O〜


制作決定!


――きっと未来で待ってる――





そんな白昼夢。電王の二期を期待している人は、僕だけではない筈なんですよ。
昨日は一日どってんばってんしてまして、電王もゲキレンも見ることなんて出来なかったわけですが、ようやく視聴完了です。これで心おきなく知り合いの感想日記を読める。
結局Double-Action Wing formは作られたらしいですね。今更超今更。コンプリートボックスがコンプリートでなくなった歴史的瞬間である*1。しかもEDテロップ誤植付きw
まあ、一日遅れだろうが何だろうが感想行くわけですよ。「クライマックスは続くよどこまでも」&「ギャワギャワの記憶」。
さあ、行ってみよう。

最終回だからっていくら何でもやりすぎ……でいーじゃんいーじゃんすげーじゃん!

最終回にOPがカットされるのはもはや一種の定番ですが……、前回の区切りが区切りだったんで、最初からクライマックスの最終回です。デスイマジンがゼロノスを圧倒してるんですが、ベルクラント(仮)が発動しそうになったのを見るやデスイマジンはカイの元へと戻る。止め刺さないんだ? 充分痛めつけたし、モールイマジンズでも十分って判断したのかも。でも、思うわけですよ。ベルクラントで時間ぶっ潰したら勝ちっていうなら、何故最初にそれをやらない? まあ、イマジンの世界に繋がる為に重要な人間を生かしておかなければならなかったというのはあると思うんですけど、それだとこのやけくそ攻撃では結局世界が破滅するだけでイマジンワールドには繋がらないのではないでしょうか。最終回の敵キャラの無茶な行動は理屈ではない? ごもっともです。
で、モモタロスの声で最終回のアナウンスがされるわけですが……、提供の後ろでジークが戦ってますし。みんなで胴上げしてたりするから奴らが恐らく消えないことが分かっちゃうんですよね。うーむ……微妙。ともあれ、仕切り直して最終回スタート。
良太郎とモモタロスデンライナーから降りて、最後の戦いの場へと赴きます。消えかけるモモタロスを前に二の足を踏みかける良太郎に、モモタロスが問いかけます。ここまで来て迷ったりはしねえよな? 対する良太郎の言葉は、望みを言うよという、イマジンと人間の関係の原点に立ち帰るひと言。

  • お前の望mぐしゃー
  • 僕の望みは、もう少し考えること
  • 望みを言えばみんな僕から離れられるんでしょ!

と変遷を辿ってきた良太郎とモモタロス言っておくが、出来ねえ望みは聞かねえぞ。どんな望みも一つだけ叶えてやろうとは、もう三ヶ月くらい聞いてない気もしますがイマジン達の合い言葉みたいなものですから、ここでモモタロスは既にイマジンという存在を超越しかけてたんですね。そんなモモタロスと良太郎が交わした契約。それは、最後まで一緒に戦うこと。思えば一緒に戦う戦わないというのは、第4話「鬼は外!僕はマジ」からつつき続けてきた問題です。44話「決意のシングルアクション」でも取りあげられ、良太郎と4タロスが改めて確認し合ったお互いの意思。それをここで再び確認することの意味。それは、良太郎が未来を受け入れるという意思の表明でしょう。「迷ってんじゃねえだろうな!」と言うモモタロスに、それこそ愚問だと言うことを示す最も端的な方法。彼らに自殺を強要している様なものだということは、既に充分悩み抜いた。それを、改めて言葉にして示しただけのことです。
ふらふらの侑斗の元には相変わらずモールイマジンズが……お前らもう見飽きたよ! 変身しようとする侑斗だけどカードがない。そこへ出てくるデネブ。病院の奴らは全部やっつけた!って、スゴいな、おい! デネブに気遣われながらも、カードが無くたってやるしかないと言ってイマジン達に殴りかかる侑斗。人はそれを蛮勇と呼ぶのだと思う。けど、負ける気配なんて微塵もない素手の侑斗。デネブも砂になりかける自分の体を一瞥、指から銃撃。改めて思ったこいつら、かーなーり強い!
そして、ライナーな良太郎がカイの元へたどり着くのですが、そこにはやっぱりデスイマジンが。ライナーフォームでも勝てる気配無く、哀れベルクラント(仮)発射。って、ビルから飛び降りた!? いや、それに何の意味が? 一応リュウちゃんが助けに来てるけど、百階建て(推定)高層ビルの屋上から飛び降りた衝撃をお姫様キャッチで殺すのは無理だと思うんだ。少なくとも、よい子はまねしちゃ駄目、仮面ライダー電王との約束だ。
ここまで、Aパート実質約6分半。CM入りですが、密度濃い……。

謎解きのシーンは必要ですか? カイに説明してやる必要があるのかどうか、疑問なのですよ。過去なんて覚えて無くても時間なんて手に入ると言って瓦礫の中で高笑いを上げるカイですが、ベルクラント(仮)で破壊できたのはごく一部の建物だけ。時間が崩壊するなんてことは当然無かったと。結局あのベルクラント(仮)はどういう兵器だったんでしょうね。物理兵器なのか魔導兵器なのか精神兵器なのか。そもそも何なのか。電王が消化しきれなかった部分ですよね。
カイの忘れ癖については、終盤でアルビノレオイマジンが指摘してたりして判明しましたが……、つまりどういうことなんだろう。イマジンの時間軸から来たカイにとって、過去を覚えていると言うことはイマジンワールドに続く時間の流れを覚えていると言うことなのかもしれません。だから、イマジンワールドへ繋がる可能性が薄れるにつれてカイの記憶というものがそもそも無かったことになる=忘れ癖、と言う話はあり得そう。劇中一切説明がなかったからよく分かりませんが……。
で、もう一度謎解きシーンに戻るわけですが、何でそこにコハナがいるんでしょうかね? まあ、愛理さんの病室には桜井が来て居づらくなったのかもしれませんけど(若き日のパパとママですし)。だからって一番危険なところにやってくる理由はないと思うんだ。でもヴァイオレンス・ハナだし。最初から引っ張ってきた武闘派の流れを最後の最後まで貫き通して、敵イマジンに鉄パイプで殴りかかってジークに助けられてるし。武闘派張るのは結構ですが、手出しするのはジーおデブくらいにしておくべきですよねー。
そして全員集合ですよ。最終決戦ですよ。実は僕はナオミがあれだけ格好つけて去ったキン&ウラを迎えに行った時のやりとりが期になって仕方ないんですけどね>。「あれだけかっこつけといて……なんや締まらんなあ」と言ってるキンとか、「ナオミちゃん、嬉しいけど……、いや、こう言うのを見られたくないから出てきたんだのに、台無しだね」と言いながら涙を拭うウラとか、「喜べ、私もついて行ってやるぞ」と全く空気の読めてないジークとか。
ゼロ組はWゼロノスにはならなかったですね。最後のカードが桜井の存在を消す=戦いに巻き込んでしまった侑斗をせめて哀しい未来から解き放つカードであったわけですが、それは同時に金田一桜井の消滅を意味するわけでもあります。となると、そのカードを侑斗と桜井のどちらが使うべきなのかには、賛否両論あるような気もするんですよね。TrueEndのように侑斗に託す桜井と、その意思と意味を受け取って使う侑斗、と言う場面もアリです。その方がラストのバトルで侑斗&デネブの戦いが見られるし、ベガフォームも出られるから良いんでしょう。でも、桜井自ら使ってケジメをつけて、ダブルゼロノスで戦うってのもアリだったんじゃないんでしょうかね。その場合は多分侑斗のツンデレが桜井に向くことに……。侑斗が桜井と違う未来を歩くとも限らないわけですから、

デネブ:桜井、お前がそのカードを使ったら、お前という存在が!?
侑斗:何だって!?
桜井:(無視してカードを翻す)
侑斗:待て! 俺はアンタでアンタは俺なんだ! こんなコト(=桜井の存在を消すこと)されたって、迷惑なんだよ! アンタが幸せな未来を掴んでくれないなんて、俺は……俺はどうすればいいって言うんだよ!?
桜井:(時計を指さす)
侑斗:……過去が、希望をくれる……?
桜井:お前が私と同じ道を辿るとは限らない。お前が自分の過去を持っている限り、お前の希望は無くなることはない。……こんなことに巻き込んで、済まなかった。……変身。
ゼロノスの変身音とともにアルタイル降臨

まあ、2008年正月段階で桜井さんが愛理さんたちの元から消えていると言う未来が確定している以上、桜井侑斗という人間は少なくとも桜井さんが歩んだ道とは違う道を行くことは確定しているわけですが……。
そんなこんなで全員集合で、「お前ら、消えてもいい訳?」と理解不能の表情で問うカイもなんのその。もう、そう言う話はうんざりなんだよ一見バカ丸出しモモタロス。でも、これは今まで良太郎とさんざんぶつかってきた末の結論なんですよね。自分たち(=イマジン)の時間に繋げる未来より、たとえ今死んだとしても良太郎と過ごしたこの一年を、過去と今を守る。その意思に今更曲がる余地なんて無い。格好良いぜ! そして始まる4タロスによる良太郎取り合い放題w 今まで出番が少なかった分リュウタのガンからスタートで、お前達倒すけど良いよね、答えは聞いてない! ついでにゼロ組も、たちはかーなーり強い!とW名乗り。デスイマジン勝てる気がしねえ……。やっぱり戦いはノリの良い方が勝つんですね。
締めはソードフォームからフリーエネルギーを回しまくっての、もはや集団リンチ。斬られ、剪られ、撃たれ、射られ、さんざんなデスイマジンに黙祷。ついでに言っておく、侑斗をよろしく!
……それにしても、イマジンが消えるのは一瞬でしたね。デスイマジンがやられてカイが捨て台詞を言ったら即消滅。デスイマジンとカイが、ある意味で逆ベクトルの鍵だったわけですかね。このゲームは初めからカイとハナのどちらかが消えた時点で勝敗が決まる、そんなゲームだったんでしょう。
で、非道くしんみりとしたシーン。ゼロライナーにはシイタケの炊き込みご飯が……。待て、これいつのだ? 初詣行く前にわざわざ用意したご飯なんて、冷めちゃってるんだろうなー。でも食べる。だって、遺言だし。死んでなかったけど。
電王のノリで哀しいラストではないと思ったけど……、どっきりで、しかもタイミングを外すってどういうこと? 先週の、何故か過去でも実体化してしまう現象などで示唆されていた通り、良太郎たちの記憶によって4タロスたちはイマジンの枠を超えちゃったんですね。なんかクライマックスフォームの時のとこれは強引な気もするけど、ハッピーだから良し!
そう、いつか未来でまた会えるよ。デンライナーが発明されるくらいの途方もない未来……会える気しねえ。でも、綺麗にまとまってましたよ。うん。

愛理さん夫妻のことだけ、気になりますけどね。
結局桜井さんは消えちゃったわけですから。コハナについてはかすみん先輩の考察が正解じゃないのかなーって思うんですが、じゃあ桜井が消えた分はどこでつじつまが合わせられたのでしょうか。二人の出会いのタイミングがずれたとか、そう言う点だったのでしょうかね。
で、ここで改めて考えたいのは特異点って何者かということですよ。最初の説明は、時間の崩壊などの影響を受けない。つまりタイムパラドックスなどの影響を受けないということ。じっくり考えても論理破綻するが故の特異点と言うことだったと思うんですが……。これは、例えば歴史の中に特異点、例えば野上良太郎を生まれさせる強い力がある為、イマジン被害などで片親が亡くなって生まれ得ない状況になったとしても、どこかに野上でないかも知れないけど水上良太郎(仮)みたいな人が生まれてて、境遇的にはほぼ同じ人間になっている。そう言うことだと思うんですよね。
こうなると、分岐点の鍵、というのは特異点でなければならないと思うんです。というのは、例えば今回はハナが鍵だったわけですが、もしハナが特異点でなく、愛理さんを直接殺せばハナ自身生まれてこないという状況になるのなら、その場合ハナでなく愛理を消せば分岐点は別の所へ繋がる為、愛理が鍵と言うことになる。次に愛理が鍵の場合その母親を……、と言うように鍵を延々辿っていけることになるんですよね。それでは「鍵」と言うほどかっちりした存在にはなれない。となれば、やっぱり鍵となるべき人は特異点で、ある程度時間内での強固な存在度を保っていなければならないと思うんですよ。
で、今問題になるのはハナ=鍵はどこで生まれることになるのかということ。やっぱり侑斗が将来的に愛理さんと出会って桜井ハナとして生まれるんでしょうかね。それとも他の全く関係ないところで生まれることになるのか。ハナがコハナになったことがかすみん先輩の考察通りなら、多分桜井ハナになるような気がしますね。他の家で調節されたのなら、ハナが小さくならなかった可能性の方が高いでしょう。
なんてことを考えるわけです。
19年後のミルクディッパー、どうなってるんでしょうね。コハナがいて、良太郎おじさんがいて、愛理さんと侑斗がいて……、あと多分相変わらず尾崎と三浦がいて。賑やかそうですな。
まあ、とりあえず色々書きたいことはまだ残ってますが、このあたりで一段落つけましょう。
これだけハッピーエンドだったんだし、アフターストーリーも色々想像できるんですよね。また新たな時間犯罪者がやってきてそれを倒す為にモモタロスたちが良太郎の力を借りて……とかって充分にあり得そうですし。んー、そうですね、例えばカブトが来そうな気がします。豆腐が売り切れてたから朝まで時間を遡って豆腐を買いに……。「悪いけど、豆腐は買わせない」by良太郎。



こっちもアツい(恋愛的な意味含む)ゲキレンジャー

ゴメン、ゴリーのキャラが分からない。
グッドイブニング諸君、バナナのお裾分けだぞ。スティーブ? ベスとセラ? ……意味不ノキワミ、アーッ! OK,また出直すとしよう。バナナを食べて健闘してくれたまえ。まあバナナは運動後のエネルギー補給には良いが。
ゴリゴリっとゲキ技(よい子)眠々拳
結局ラスボスはロンなわけですな。最初から怪しさ満点でしたが、やっぱりそんな感じでしたか。妙に気障で微妙なところで詰めが甘いからやっぱりラスボスは無理、と思っていたんですが……。マクまでロンの仕込みだったと合っては文句なしのラスボスですな。
今日はその謎解きと、後ピクシー拳ですか。妙に強かったヒソ。でも、「お前達のようなちっぽけな存在、足下にも寄せ付けるものですか」なんてことを言ってしまったが為に遠距離砲撃でやられてしまいました。
後はずっとメレと理央の愛の劇場でしたね。一応おメレの愛は通じていたと言うことで。良かったね、メレ。
そして来週、囚われの姫を助けに行くというベッタベタと言えばベッタベタな展開が待ってそうで、アツいですね! やっぱり臨獣拳サイドの話が面白いなあ。


で、終わったと思っていたらオチが待ってたわけですよ。ヘーイ、藪からスティックにずっとゴリーのターン。一番ハンサムなのは誰だ?*2
あ、ゴウオンジャーの四人目の緑色、ドッキドキ愉快キュアレモネードと同じ匂いを感じる……。つまり、意味が分からん。

*1:元からクライマックスフォームのテーマ曲が無い件

*2:A.ゲキゴリラ