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楓の剣!〈3〉―かげろふ人形 (富士見ミステリー文庫)

楓の剣!〈3〉―かげろふ人形 (富士見ミステリー文庫)

応援している大江戸ファンタジー第三弾……、なのになんではまぞうに画像がないんですか!?!?!? しょっく。
発売から読むまでに半年かかっているという自分の失態は棚に上げておきます。
毎度のことで楓と弥比古の御神酒徳利が繰り広げる異形怪異との物語を軽妙且つ繊細な語り口で披露する、このかたやま和華さん、僕は非常にこの人の文章が好きです。一人称的三人称のお手本にしたいと常々思っているのですがそれはまた別の話。
今回は熊野から若旦那の祖母がやってきて云々という話でした。なるほどなるほど。そうくるか。と言う感じですね。
相変わらず、色々な伝承や怪異を上手い具合に出会わせてお話にしてるなぁ、と読者として心躍らせながら読むことが出来る作品です。
某烏にニヤリとしてしまうのは……、まあ高校のシンボルマークにもなってるから、なんでしょうかね。
それにしても……、今回はいつもより恋愛要素増量中、でしたかな。
弥比古と楓、一応もう許嫁ではある筈なんですが、どうにもこうにも煮え切らないというか友達以上恋人未満みたいな状態ですからねぇ。
そこが今回はこーんなことやあーんなことになって。流れ的に楓に裏切られたと思ってしまった弥比古が誤解したまんまでもう一悶着あるかと思ったんですが、流石お江戸に聞こえた御神酒徳利、お互いの信頼の回復も早いもんですね。このあっさりした安心感もかたやまさんならでは、かなと思ったり。
そう言えば、美鶴さんレギュラー化のようですね。また次回はあの人の破天荒っぷりが存分に見られることを期待しています♪